Middle04 エル・アライラー





G M では、UGNの方にシーンを移します。二人とも出てくださーい。
 律  あいよー。
G M 皆さんは兎追市で一番大きなネットカフェにやってきました。
正 男 「時空空間」ですね(笑)。
G M 秋波さんがいるので、情報収集を手伝ってもらえますが。
 律  「じゃ、よろしくー」
秋 波 「全くもう…」とぶつぶつ言いながらも、パパパッと検索を済ませました。
G M ちょっとしたアングラの方、見るだけなら怖くない板の辺りに、薬に関するスレッドがありました。
    内容はせいぜい昔の目薬は飲むと腰が砕けるとか(笑)その程度で、そんなに怖いところでもな
    いです。若い子が遊び半分で書き込むようなところで、秋波さんは「全く不真面目な…」と不機
    嫌です。
 律  「ん、でも不真面目だからちょっと書き込んじゃうんでしょ? 女子高生がさ」
 知  「そうですねー、こういうの楽しいし」
 律  「で、あったー? 秋波ー」
秋 波 カタカタ、パタン。「これだわ」
未 晴 早いぃ〜〜(一同笑)。
 律  「へー、結構伸びてんじゃん」
 知  「あ、こっちのスレちょっと見てみたいんですけど〜」
秋 波 「後にしなさい」
G M では、そのスレッドの中腹ぐらいに、「エル・アライラー」と名乗る者の書き込みがあります。





411 名前: エル・アライラー 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:20:05
何でも願いを叶えてくれる薬をあげよう。お代はいらない。
どうしても叶えたい願いがある、切実な人だけに。
約束するのはただひとつ、このことは他言無用だよ?





412 名前: 名無し 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:20:56
釣り乙





413 名前: キース 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:21:16
まずはメルアドさらせやks 





414 名前: 名無し 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:22:27
それより○○の薬くれよ





415 名前: ラッコ 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:23:35
>>411
なんでもってw
空飛べる薬でもあるの?





416 名前: エル・アライラー 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:23:44
勿論だとも、ヴァイオレット。すぐに君の元へ届けよう。





 知  「レス早ッ!」
秋 波 「ずっとここを見ていて、使えそうな人間を探してたってことかしら」
 律  「つーか、ヴァイオレットって何?」
秋 波 「私に聞かれても知らないわよ」
 知  「何かモトネタがあるんですかね?」




421 名前: 名無し 投稿日:XXXX/XX/XX(水) 23:32:38
俺に力をくれ!





422 名前: 名無し 投稿日:XXXX/XX/XX(水)  23:49:21
それ、マジでいいの? 捨てアド晒すよー 





423 名前: トシザネ 投稿日:XXXX/XX/XX(水)  23:51:17
力が欲しい!
こんな世界を全部全部壊してしまう力を!





424 名前: エル・アライラー 投稿日:XXXX/XX/XX(水)  23:51:29
勿論だとも、ピプキン。すぐに君の元へ届けよう。




×××




501 名前: ま〜や 投稿日:XXXX/XX/XX(木) 00:03:24
ずーっと引き篭もっても生きてけるんだったら、その薬飲んでもいいよ





502 名前: エル・アライラー 投稿日:XXXX/XX/XX(木)  00:03:51
勿論だとも、カウスリップ。すぐに君の元へ届けよう。





G M 「エル・アライラー」の書き込みはこの3つが見つかりました。
 律  「小林さんがヴァイオレット? でこいつがピプキン? 何のこっちゃ」
秋 波 「ヴァイオレット…ピプキン…カウスリップ……何だったかしら。聞き覚えがあるんだけど」
 知  「ぐぐりましょーか」
 律  「だね、三つ入れてぐぐってみりゃいーじゃん」
G M じゃあ、<機械操作>か<情報:ウェブ>で。
 知  コネでハッカー持ってます。社会3あるから、全部で5個(ころころ)。
G M お、10出た!
 知  10〜(ころころ)20〜(ころころ)。
一 同 苑内すげー!!(笑)
 律  「苑内すげぇ! 超スーパーハカー!?」(笑)
G M ググっただけなのに!(笑)
未 晴 ワードの入れ方とかが神がかってたんだよ(笑)。
G M では、ある童話の紹介ページに飛びました。「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」という童
    話で、ヴァイオレット、ピプキン、カウスリップ、皆それに出てくるウサギの名前です。
 律  「え、どんな話なのコレ?」
秋 波 「そうか、これだわ! 思い出した。簡単に言うなら、ウサギ達が新天地を見つけて、手に入れる
    までのお話、なんだけど…ウサギの書き方が割とリアルで、子供向けというよりは大人向けの童話
    って言ったほうがいいのかしら。支部長が良く、お読みになってたの」
 律  「で、そのエル・アライラー? もいたりするの?」
秋 波 「そう、エル・アライラー! この話の中に出てくるのよ!」
 律  「…エリル・フレア・ラーじゃなく?」
秋 波 「物語の中で言われている、ウサギ達の英雄、エル・アライラー。それの本名が、エリル・フレア・
    ラーなの! 意味は――「千の敵を持つ王」。エル・アライラーは通称みたいなものね」
 律  「へー」
秋 波 「ウサギの中では神聖視されている、頭の良いウサギなわけね。……あの男が考えそうなことだわ」
    ぎりっ、と歯噛み。
 律  「で、そのウサギ達は新天地を手に入れられるの? ハッピーエンド?」
秋 波 「最終的にはね。主人公は最後に死んでしまうけれど、全部物語が終わってからだし、ハッピーエ
    ンドと言えるんじゃないかしら」
 律  「主人公って、この三匹のうちのどれ?」
秋 波 「ここで名前が出ているのは全部脇役ね」
 律  「主役は?」
秋 波 「主役の名前は、ヘイゼル。でも別に、物語をなぞっているわけじゃないと思うわ」
 知  「あ、それじゃあこの名前とこの薬が、何か関係あるわけでもないんでしょうか」
秋 波 「ない、と思うけど。だって、オーヴァード化する薬よ? お話の中にも、薬なんて全然出てこな
    いわ」
 律  「応えた望みが、空を飛びたい、壊したい、ひきこもりたい、何かこの話につながりがある?」
秋 波 「無いと思うわ」
 律  「何でこの三人を選んだんだろ? 書き込みだけで、その人物がオーヴァード化できるかなんてわ
    かんないわけじゃない?」
 知  「そうですよねぇ」
秋 波 「もっと書き込みは無いかしら」
G M というわけで、もう一度振ってください。
 律  頑張れスーパーハカー!(笑)
 知  もう一回〜(ころころ)9が出た。レベル足して10です。
G M では調べていくと、かなり後の方に薬が来たということでパニックを起こした小林さんの書き込み
    があったりして、スレが荒れます。その中でもエル・アライラーの名前で書き込みが残っています。
    日付は昨日、つまり小林さんが知の家に来る前日です。





726 名前: 勇敢なるヘイゼル・ラーとその仲間達へ。 投稿日:XXXX/XX/XX(金)  21:03:01 
千の敵を持つエル・アライラー、道行く子供に力をくれた。
勇気を込めたレタスを一枚、弱い子供に食べさせた。
困ったウサギは迷子の末に、小さな庭に辿り着く。
その子の名前は、ヴァイオレット。最初の犠牲者、哀れなウサギ。

生贄のウサギをどれだけ救えるか、頑張ってくれたまえ! 

                     ――エル・アライラー




一 同 うう〜ん。
未 晴 庭に辿り着いた、ヴァイオレットって…。
 知  ええ〜、ってちょっと顔を顰めます。「秋波さーん…小さな庭って書いてあるんですけどぉー…」
秋 波 ギリィッ…! と歯噛みの音が聞こえます。「私達の動きなんて解ってるってこと? ふざけな
    いでよ…!」
 律  「え、なに、なに?」(知のコードネーム知らない)何で怒ってるのかわかんないから煙草に火
    ぃつける。
 知  「う〜ん、いや僕、こんな大層な名前貰うようなもんでもないんですけどね〜。コードネームが、
    <神隠しの庭>って言われてるんですよ〜」
 律  「……………。庭」
 知  「ほらー」
 律  「庭に辿り着くのが、解ってたってこと? 薬をヴァイオレットにあげたら、庭に逃げ込むってこ
    とは、ヘイゼル・ラーって苑内のこと?」
 知  「そんなまさかー。こんな一介のアルバイターが。ほらこの書き込み見てくださいよ、僕どっちか
    っていうとこの仲間達の方に入るんで、別の人じゃないですか〜? 「主役なんてそんな、僕に
    火の粉がかかってきそうなことは」(一同笑)
 律  (読み返しながら)んー、これだけでヘイゼル・ラー=苑内って決め付けるのはおかしいか。まぁ
    でもここまで関わってきたら、これはとりあえず解決しなきゃ駄目でしょ。ガンバレ、ガンバレ」(超気楽な声)
 知  「ひどい!」(笑)
 律  「手伝ってやるってー」
秋 波 「一寸待って。苑内くん、貴方のクラスメートは、薬を飲んではいなかったのよね?」
 知  「あ、どうなんだろー」お母さんに確認してもいいですか?
G M いいよ。電話をかけるとすぐに解ります、「そんな気持ち悪い薬なんて、飲むわけないじゃなーい」と。
 知  「その薬って、今どこにあるの?」
知 母 「それがねぇ、無くなっちゃったらしいのよ」
 知  「えーっ」
知 母 「捨てても手元に戻ってくるし、怖くて触りたくもなかったから、部屋に置いたままのはずだった
    んだけど、いつの間にか無くなってたらしいわ。小林さんとしては、気の迷い、幻覚だったんだ、
    って少し落ち着いたみたいだけど」
 知  「それって、毎回同じ薬だったんだよね? 入れ物も中身も」
知 母 「そうみたいね、袋に入った錠剤だったらしいわ」
 知  「ふーん、ありがとう」他に何か聞くことあります?
 律  小林さんはまだ一緒にいるの?
G M いえ、とりあえずは家に帰りました。
 律  …また来るのかなぁ?
 知  来そうですよねぇ。何かそんな感じのこと言ってませんでしたっけ?
G M 薬を何回捨ててもウサギが持ってくる、ということは言ってましたね。ただし、薬は消えてしまっ
    ています。
 知  「うーん、うーん、鯖の味噌煮〜」今日張り込まなきゃ駄目かなぁ〜。
秋 波 「……こんなのは、ただのミスリードよ。だって、「レタスを一枚弱い子供に食べさせた」つまり
    これは、薬を飲むことを予想して書き込んだんだわ。でも、彼女は飲まずに苑内君の家に行った。
    動きの予想はついていても、全てを操ってるわけじゃないわ」
 律  「飲まなかったけど動きはしたと。五十割当ったと」
未 晴 ごじゅうわり!?(笑)
秋 波 「五倍じゃないそれじゃあ!!」(笑)
 律  ごめん、間違えた(笑)。「五割、五割」
秋 波 「あの男にとってはそれで充分なんでしょう。私達を混乱させるのが目的よ」
 律  「まぁ愉快犯だしねー。「なんでそんなことするんだ!」「面白いからだ!」って言いそうだしねぇ」(一同笑)
 知  「そうですねぇ〜」
 律  「じゃあ今夜、小林さんの家はあたしが見とくからさ、あんたは帰りなよ」
 知  「え〜、でも大丈夫ですか?」
 律  「んー、なんかあったら電話するから起きてて」電話番号を交換しておく。
 知  「あ、はい」小林さん家の住所ってお母さんわかりますかね?
 律  いやぁ、その辺はさくっと調べてくれるでしょ、秋波が(笑)。
秋 波 「解ったわよ! まあ、そうね…小林さんの身柄は、正木さんに任せるわ。念のために護衛につい
    ておいて、何か手がかりが得られるかも」
 律  「らーじゃー。了解」
 知  「じゃあ僕はおうちで待機してます。……あ、これ、他の二人ってどうなってるんでしょうか」
G M スレッドの中には、エル・アライラーの書き込みはないし、他の二人のもありません。名前を変え
    て書き込んでるかもしれませんが。
 律  「じゃあ、ピプキンとカウスリップについて、家で調べられたら調べといてくれない? その、ス
    ーパーハカーの腕で!」(一同笑)
 知  「わかりました!」
秋 波 「私も一旦、支部長に連絡するわ」
 律  「頼むわ。なんかあったらそれぞれ連絡するってことで、ヨロシク」
 知  「はい、よろしくお願いします」
秋 波 「ええ、油断はしないでね」
 律  「だいじょうぶー、油断はしないから、危なくなったら逃げるから」と言いながらだーっと店から
    出る!(一同笑)
秋 波 「貴方ね、私から逃げてるんじゃないのおおおお!!」
G M じゃあここで一旦シーン切りまーす(笑)。





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