Opening04 招いてない客と招かれざる客




G M はい次、知ちゃん、これ美墨と名前の読みが被っちゃったね?
 知  ですねえ。(ころころ)侵食値は9です。
G M 知の家は何でも屋を営んでいる占いの館。UGN支部のある街からもう少し内陸に入った、古い街
    並みが残っている住宅街で、明治時代から建っている家やら蔵やらが残っているちょっとエキゾチ
    ーックな所です。依頼を受ける際には占いのお客として店に入って来て、処理できるようなものだ
    ったら君が動く、という形でいいのかな?
 知  そうですね。母達が依頼を聞いて、適した人材を回す、という感じで。
G M じゃあ仕事部屋の控室に当たる、まぁ茶の間みたいなところなんだろうけど、休日の午後の長閑な
    時間を過ごしている時のこと。
 知  宿題とかやってるかな。かりかり。
G M そんな時、がたがたばたん!と店の方から凄い音がしたね。人が慌てて入って来て、扉が壁にぶつ
    かった音だ。「どうなさいましたか?」というお母さんの声もする。
 知  んん? 基本的に仕事の邪魔はしに行かないけど…覗くぐらいはしてみるかな。
G M オッケー。じゃあ君が続き戸の隙間からちょこっと顔を出すと、ギャル系…まぁ田舎のギャル系だ
    からたかが知れてるんだが(笑)。
未 晴 制服のスカートの下にジャージ履いちゃうみたいな(笑)。
G M うん、そんな感じで。そんな女子高生が、「助けて! 助けて欲しいんです! ここに来れば助け
    て貰えるって聞いて、それで―――」とかなり慌てています。「落ち着いて、まずはお座り下さい」
    とお母さんが宥めてる。で、その女の子を見て君は気づくけど、君と同じクラスの子だ。名前は、
    小林さん。名字は覚えているけど、そんなに親しくしているわけじゃない。
 知  「小林さんだー」
G M それなりに真面目な君と違って、まぁ不良と言ってもこれまた田舎だから大したものじゃないけど、
    夜中までうろうろしたりコンビニの前で溜まったりするような子だね。
 知  あー、ご近所さんの噂になっちゃう系の(笑)。
G M そうそう。彼女自身も、ここが君の家だとは知らないだろうね。お母さんに宥められているけど興
    奮状態で、「ウサギが、ウサギがいるの! ずっといるのよ! そんなつもりじゃなかったの、あ
    たし本当に軽い気持ちで―――!」と言い募った時。
 知  うん。
 ?  「約束を破ったね、ヴァイオレット」と不思議な声がする。
 知  うんん? どこから聞こえるんだろう?
G M 部屋を覗きこめばわかる。お母さんの背中の向こうに来客用のテーブルと小林さんがいて、その後
    ろだ。ひょこりと姿を現した、白と茶色の毛並を持った普通のウサギ。
ウサギ 「約束を破ったね、ヴァイオレット」
小 林 「ひっ…!!」
 知  母もそれに気付いてます? 突然そんな状況になったので、これは僕が出てもいい管轄の仕事じゃ
    ないかな、と思って出て行きます。
ウサギ 「残念だ。本当に残念だ。さようなら」
G M そう言ったウサギの前歯が真っ赤に染まり、鋭い牙になって飛びかかって来ます!
 知  <ワーディング>を張って、対処したいんですが。
G M OK、そうやって宣言するなら倒せるよ。<ワーディング>を張った瞬間、お母さんも小林さんも
    白黒になるけど、ウサギは変わらず襲いかかってくる。
 知  その瞬間に、空気中の水分を手の中に集めて<水刃>。「――お客様に、何するの」
G M おおー。その刃がパァン!とウサギに当たって、ばしゃっ! と血の塊になって飛び散り、それも
    染みにもならずにすぐに消えてしまいます。
 知  一瞬血が散った瞬間に、ああっちょっと掃除大変なんだけど!(一同笑)って思うけど消えちゃっ
    て「あれ?」ってなる。逃げられたわけじゃないんですよね?
G M うん、完全に消滅させたのは間違いない。
 知  「あー、失敗しちゃったかなぁ」と言いながら<ワーディング>を解く。
G M その瞬間、君の携帯が鳴ります。そこでシーン終了。





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