Ending04 仲良く喧嘩しな
G M ではラスト、知ちゃんのエンディングだよー。
知 はーい。
G M 君はお仕事が一つ終了して、まぁ死にかけたり死んじゃったりもしたけども(笑)、無事に日常に
戻る事が出来ました。UGNの記憶消し消し班が来たりして、小林さんも普通の日常に戻る事が出
来た。でも彼女と君の日常は、もう交わることはない。ちょっとアンニュイかな?
知 んー、アンニュイかなぁ? 僕としては良い事づくしなんですが。
G M そうなの?
知 僕の家の事は忘れてもらえるし、僕のやった事も忘れてもらえるし、ちょっと怖いギャル系の彼女
とも縁が繋がることは殆ど無いだろうし(笑)。
未 晴 黒いなー(笑)。
G M では、学校でそんな君の後頭部を「えいや!」と叩く誰か。
知 「あいた! も〜、何すんの朝から〜」
? 「よーう、知」
G M 君の親友である、盛島青果店の隣、魚屋の一人息子、穴子漁太君です。
穴 子 「どうした、朝からそんなしけた面をして。解ったぞ、女に振られたな?」
知 「いやお前、そればっかりじゃん」
穴 子 「さもなくば女に振られただろう? あわよくば女に振られただろう?」(一同笑)
知 「二択だろそれ! ちょっと待ってよ!」
穴 子 「三択だぜ? @女に振られたA女に振られたB女に振られたCお前が振られた。さ、どーれだ?
Cだったら俺の胸で泣かせてやろう」(一同笑)
知 「それ、C番選ぶけどいいの?」
穴 子 「それはよせ。まぁ、それはそれとしてだ。お前、小林とはどうだった?」
知 「はっ? …何?」
穴 子 「ん? いやなんか、あいつが随分切羽詰ってたみたいだから、お前ん家を紹介したんだよ」(あっさり)
知 「………お前かこのやろおおおお!!」(一同笑)
穴 子 「な、なんだっ!? いきなりどうしたセニョール! お前の50年に一度の怒りはどこから来た!?」
知 「何か変だと思ったんだよ、俺の家になんであんなギャルが来たのかって思ったんだよおおお!!」
穴 子 「なんだ、悩める人間に道を示すのは占い師の役目だろう? 俺はお前の家の売上げに貢献してや
ったんじゃないかー!」
知 「うるせえええええ!! 余計なお世話だああああ!!」
未 晴 知ちゃんの性格が違う(笑)。
律 いや、でもいいよ、凄い学生っぽいよ。
知 「お前ちょっと考えてみなよ、俺一応男なんだぞ!? 占いの館なんて嫌じゃん、言うなよそうい
うこと!! もう俺んちだって絶対言うなよ、言うなよ!?」
穴 子 「えー? いやお前んちとは言ってないぞ、お前の家の店を紹介しただけで、お前の家とは一言も
言ってないぞー」
知 「お前俺んちの間取り知ってんだろおおおお! 顔あわせるに決まってんじゃんかあああ!!」襟
首掴んで揺さぶります。
穴 子 「ばっか、お前に出会いを作ってやったんじゃないか!」
知 「いらねええええええよおおおお! ギャルじゃんあれ! 俺の好みはもっとこう〜!」
穴 子 「なっ、お前ギャルを馬鹿にすんなぁ!? 北国のギャルは凄いんだぞ、ミニスカルーズローファー
で雪道歩けるんだぞ!?」
知 「知るかあああああ!!」(一同爆笑)
穴 子 「凄いと思わないのかお前!」
知 「お前が口説けばいいだろそしたら!!」
穴 子 「俺はギャルは好みじゃない」(キリッ)
知 「俺もだよ!!」
G M ま、そういう君の日常に戻ってきた、ということで(笑)。
知 うん、大事な友達ですね。
穴 子 「まぁ、冗談はともかく聞いてくれよ」
知 「なんだよ、彼女できたのかよ」
穴 子 「ばっか、そんなんじゃねぇよ」(照れっ)
律 何でも願いが叶う薬が手に入ったとか?(一同笑)
穴 子 「ほら、俺んちの隣に、住み込んでるあの可愛い子いるじゃん?」
知 「あー。ちょっと可愛いよな。この前知り合ったさ」(自慢)
穴 子 「ナンデスト!?(一同爆笑)お前俺があの子気になってるの知ってんだろおおお!? 何かこの
頃元気がなさそうだから心配してたんだよ、でもなんだ、お前が何した、お前は何をしたああああ!?」
知 「いや〜、それはちょっと〜、言えないな〜」(にやにや)
「なんだとう!? 何て奴だ、マイダーリンアタシの事は遊びだったのね!?」
大声を張り上げる穴子に、何事かとクラスメイトの視線が注目する。
「ああ、やっぱり女の子の方がずっと良いんだ…」
また知が乗って続けてしまったので、小林を含めたクラスの女子の視線がちくちくひそひそ刺さったりする。
「はっはっは、照れるなよモンシェリ☆」
「やめてくださいー俺女の子チョー好きなんですからー!!」
ひらひらと自分の攻撃から逃れる相手に業を煮やし、知は今度は別口から言い放つ。
「あーもう、うるさいこの魚屋がああああ!!」
「なにー魚屋バカにすんなこの占い屋がああああ!! やーい占い屋ー! 占い屋ー!」
「ううううるせぇ黙れえええええ!!」
しかしこれはよろしくなかった、家業を言われてダメージを受けるのは、残念ながら知の方が上なのだ。
別に家の仕事が嫌なわけでも、家族を嫌いなわけでも勿論ない、ただ恥ずかしいのである。
「うーらーなーいーやー!!」
「うるさい毎日生臭いくせにいいいい!」
「なんだと毎日朝風呂かかしてねーぞぉ!」
「何言ってんだこの前俺の額に鱗を!」
いつも通りの二人の漫才に、クラスメイトがどっと沸く。
そして丁度教室に入って来た先生に、出席簿の角でどつかれるのも、いつものこと。
都心から遠く離れた地方都市、兎追市。
そこに住む学生オーヴァードは、レネゲイドの悲劇とは全く無縁な青春を、今日も過ごしているのだった。
―――rabbit in a cage.