Ending03 斬滅・虎の乱(春)





G M じゃあ、次は虎澤だな。
正 男 はーい。
G M 今回の任務が半分失敗ということで(一同笑)、君は暫く兎追市に残留しなさいね、という連絡を
    受けました。
 律  でもさー、兎追市に出向させられた時点でもう駄目なんだって虎澤ー(一同笑)。
G M 仲良しになってる!(笑)
正 男 いや、解ってます(笑)。
G M じゃあそれを、奥さんに連絡しないとね?
正 男 「あぁ……」溜息を吐きながら、携帯をかけます。
G M ぷるるるる、ぷるるるる。いつもならワンコーラス鳴り終わらないうちに取るのに、ずっと呼び出
    し音が鳴ってます。ぷるるるる、ぷるるるる、ぷるるるる、ぴっ。『あ、もしもし、すみません!』
    と、奥さんの部下の声が聞こえます。
部下A 『すみません、虎澤さんの旦那さんですか!?』
正 男 「あ、はい。そうですけど…」
部下A 『あの…助けてくださ――い!!』(一同笑)
G M で、電話の向こう側から、『なんで正男さんが単身赴任なのよおおおお!! 陰謀だわああああ!!!』(一同爆笑)
 律  どかーん、べきーん、ぼかーん(笑)。
部下B 『リーダー落ち着いて! 落ち着いてくださ…ぐはああああっ!!』
部下C 『母さん、俺今度の誕生日にうわああああっ!!』
正 男 「あああ、ああああ」どうしよう。
部下A 『あの今、受話器持ってきますから! 持ってきますから話してくださーい!!』(どたばた)
正 男 「あ、あの、まりあさーん? まりあさーん?」
まりあ 『はっ……正男さん…!?』
G M ぱらぱらぱら……からんからんからん…(瓦礫が崩れる音)。
部下B 『お、俺は…もう、駄目だ…』
部下A 『部下B! 死ぬな、死ぬなあああーっ!!』
部下D 『駄目だ、Cの出血が酷い!』
部下E 『衛生兵! 衛生兵ー!!』
正 男 まりあさああああん!!(一同爆笑)
まりあ 『正男さんからお電話かけてくださるだなんて…! あの、お帰りはいつになるんでしょうか…?』(もじもじ)
正 男 「ええ、その件なんですが………申し訳ありません、暫く帰れそうにありません……」
まりあ (息を飲む)『…………暫くって、いつまでですか…?』(消え入りそうな声)
正 男 「さぁ、それは…」
まりあ 『一週間ぐらいですか? 二週間ぐらいですか? あの、一ヶ月ぐらいですか…!?』段々声が絶
    望的になっていきます(笑)。
正 男 早いよ!(笑)
部下A (小声で)『総員、静かに退避、退避ーっ』
部下達 こそこそこそこそ、ぱたん、かちゃ(一同笑)。
正 男 その音を聞いてああ、皆退避したなと思って口を開きます(笑)。「それは…本部の方に聞いてみ
    ないと、解らないんですけど…」
G M ぴしっ、と何かがひび割れる音がします。
 律  携帯壊れるんじゃね?(笑)
まりあ 『―――わかりました。この虎澤まりあ、責任を持って―――…(声が低くなる)上層部に捻じ込
    んできます』(一同爆笑)
正 男 「ま、まりあさん? まりあさーん!?」
G M ぷつっ、つー、つー、つー(笑)。




古屋がいつも通りパソコンに向かっていると、ぽん、とひとつ新着メールを告げる音。
かけられたパスワードと暗号をあっさりと解読し、文面を開く。

緊急連絡
 本日未明、FHセル<宵闇の集い>の壊滅を確認。
 所属エージェントは全て瀕死の重傷を負わされていたものの、死者は皆無。
 しかし所持していた施設等は全て跡形も無く破壊され、復帰は不可能とのこと。
 犯人は、かの勇猛なるエージェント<サーベルタイガー>であるとほぼ判明している。
 未確認の情報では、<宵闇の集い>所属のエージェント達に、
 「正男さんが悲しむから、瀕死で済むことに感謝なさい!!」と言い放っていたとのこと。
 ついては、貴殿のセルに出向中の<トルバドゥール>の滞在期間を延長し、終了は折を見て伝える事となった。
 まずは、報告まで。


文章を一読した後、古屋は無表情、無言のまま、メールを削除した。





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