Climax 千の敵を持つ王





G M はいそれじゃあ皆さん、クライマックス行きますよー!
一 同 はーい(ころころ)。
正 男 4。
 律  お、10上がった10上がった。
未 晴 7、割と良い。
 知  4。80行ったー。
G M では皆さん、山に近い新興住宅街から海沿いの兎耳山の麓まで、タクシーでとんぼ返りをしました。
    観光地ではありますが、街からはちょっと離れているし墓だし夜だしで、人影はありません。海の
    向こうが少しずつ明るくなってきています。
 律  はーい。
G M 外国風の墓標がずらーっと並んでいるところ、墓の一つに男が一人座っています。
 律  何ー、墓石に腰をかけるとわーっ(笑)。
G M 正男が空港で見かけた男です、すぐに解ります。
正 男 うんうん。
G M 走ってきた皆を高台から見下ろして、人を嘲笑うような笑みを浮べてこう言います。
エリル・フレア・ラー(以下エリル) (手をぱん! と叩いて広げる)「ようこそ、勇敢なる英雄達よ!
    さぁ、最後の戦いを始めようじゃないか!」
 律  「でも、主役いないよ?」
エリル 「ああ、ヘイゼル・ラーはお休みかい? やれやれ、折角悪のウーンドウォートを倒せるチャンス
    なのに。相も変わらず、黒ウサギ殿にご執心か。いや失敬! これは私にだけは言われたくない台
    詞だろうねぇ! あっはははははは!!」
未 晴 (ぼそ)ペドが(一同笑)。
G M 未晴が黒いよう!!(笑)
未 晴 キャラクターは言ってない、言ってないよ!(笑)「うるさいです、耳障りです。早く終らせて帰
    ります。最後の戦いと言うからには、望むところです。始めましょう?」
エリル (肩を竦めてくすくす笑いながら)「せっかちなお嬢さんだ」と言いながら、懐から液体の入った
    小瓶を取り出します。「この薬にはまだまだ利用価値がある。返して欲しかったら、私の可愛い子
    供達を倒してもらおうか!」
G M と、君達との間にある土の中から、ずももももっと巨大なウサギが出てきます。大きさは牛ぐらい。
    それとカモメが一羽、“エリル・フレア・ラー”と同じエンゲージに出現します。
エリル 「さぁ行こうか、キハール、キャンピオン。最後の戦いのハジマリだ!」
 律  なにそれ?
 知  キハールは「ウォーターシップ・ダウン」に出てくる、ヘイゼルの味方をしてくれるカモメです。
    キャンピオンはウサギの兵隊みたいなものの名前で、こっちも味方です。
G M うん、だから名前を借りてるだけだよ。
正 男 よいしょとバイオリンを取り出して、「その薬は、返していただきます。それを持ち帰らなければ、
    まりあさんが心配しますから」自分が無事に帰らないと、という意味で(笑)。
エリル 「そうだなぁ……UGNとFH、どちらが手に入れても面白い。これを手に入れるのが、君達の任
    務なんだろう? 手に取れた人に、これをあげよう。さあ――始めようか」




ウサギの王を名乗る男は、芝居がかった大仰な身振りのまま、墓石から立ち上がる。
白みかけてきた空を仰ぎ、舞台上に立つ俳優のように――朗々と宣言した。


「私の名はエリル・フレア・ラー、千の敵を持つ王!
全ての敵からこの足で、逃げ切ってみようじゃないか!!
あーっはははははははははは!!」


そこに居る全てを――自分すらも嘲笑うような、哄笑と共に。






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