Middle02 ストロベリィ・アンド・チェリィ





G M それでは苺花がシーンプレイヤー。病院から出てすぐです。
苺 花 わたし家に帰って、弟に、同じ学年にいる榊さんの話を聞きに行きたいんだけどいいかな。
G M じゃあ解散して、夕方になったことにしよう。この次が京也のシーンの予定なので、そこで時間を戻しても構わ
    ないから。
京也&史明ラジャー。
苺 花 「ただいまー」
G M 「おかえり」という両親の声と、「おかえり、姉ちゃん」とリビングで雑誌を読んでいる弟、桜司(おうじ)が
    います。
苺 花 「おーくんおーくん、ちょっとちょっと(手招き)」
桜 司 「その『おーくん』って止めてよ…。それで、何?」
苺 花 おーくんはおーくんなのに、と思いつつ「聞きたいことがあるんだ、ちょっと来てー」と部屋に引っ張っていく。
G M 仕方がなさそうにだけれど、ついて来てくれる。「何、姉ちゃん」
苺 花 「おーくんの学年で、榊さんっている?」
桜 司 「いるけど。何でそんなこと聞くの?」
苺 花 「ああ、うん、ちょっとね。どんな子なのかなあ?」
桜 司 「普通の子だけど。だから、何かあったの?」
苺 花 「じゃあ知ってるんだね?」
桜 司 「うん、同じクラスだし。榊って、榊ひなただろ?」
京 也 (入れ知恵)同じクラスの真琴ちゃんっていうのがいて、とか。
苺 花 なるほど!「私の友達に玖藤真琴ちゃんっていう子がいるんだけど、その子がね、榊さんがずっと剣道の大会に
    出てたのに、今年の春からぱったり出場しなくなったって心配してたんだよね。話を聞いたら双星中学校の三年
    生だっていうから、おーくんが知らないかなって思ったの」
桜 司 「ああ、そういうことか。確か、家の事情だったかな? お兄さんが病気で入院したからそっちの面倒を見なき
    ゃいけなくて、榊の家は父さんも母さんもいないからって事情で学校を休みがちにはなってるよ」
G M 桜司が説明してくれると、苺花にも思い当たる。北の大地には珍しい瓦屋根の自宅と、道場が隣接している大き
    な屋敷が市内にあることを。
苺 花 「ああ、あそこ?」
桜 司 「(頷く)学校のプリントを置きに行ったりしたこともあるけど、人の気配はほとんど無くて。多分休みの日は
    ほとんど、兄さんの面倒をみるために病院に行ってるんじゃないかなあ。だから大会にも出られないんだと思うよ」
苺 花 「そうかあ。妹さん自体が身体の調子を崩しているとか、そういうわけではないのね?」
桜 司 「そういう話は聞かないけど」
苺 花 「そっか。じゃあ、まこっちゃんにそうやって伝えておく。ごめんね、ありがとう」
桜 司 「うん、いいけど。……本当に何でもないわけ?」
G M 苺花はそう言うけれど長年の付き合いがそうさせるのか、桜司は心配そうだ。
苺 花 嘘ついてる時の癖とか、身内だからわかってそうだしねえ。曖昧に笑って返しておく。
G M 答えない苺花を訝しげに見ながらも、桜司は雑誌を持ってリビングに戻る。
苺 花 その背中に向かって、もう一回「ありがとう」と言うね。
G M じゃ、短いですけどここでシーンを切りましょう。




 
 
 
 
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