Ending もうひとつの決意
G M それではエンディングフェイズ、全員登場です。血だまりに沈んだ坂本の周りに君達は立っている。そこで背後か
ら急にぱす、ぱす、ぱす、という気の抜けた拍手が聞こえてきます。
京 也 ぐったりしながら振り向くぞ。
G M そこには肩に、気を失っているのだろう日向を担いだヴェノムがいる。ヴェノムもちょっとボロボロだ。
京 也 「ああ?」
ヴェノム 「いやー、中村の狙いがお嬢ちゃんの方に向いてくれてたおかげで楽に逃げ切れたわ。有り難うな。後あの、秘
書さん?」
史 明 「三崎?」
ヴェノム 「……病院、大丈夫かね?(一同爆笑)巻き込まれたくないから逃げてきちゃった。てへ☆」
史 明 「三崎のことだから上手くやってるでしょ。大丈夫大丈夫、一般人には手を出さないよ」
ヴェノム 「忠実な番犬だこと。で、お嬢ちゃん達は大丈夫かい?」
苺 花 「おかげさまで?」えへ、と笑う。
ヴェノム 「まあ笑ってるようじゃ無事そうか」
京 也 「こっちは死にかけだっつーの」
ヴェノム 「オメーはいい(ぺっ)」
苺 花 とりあえず病院のこと話さなきゃ。「UGN弦月市支部長からの伝言です。UGNは日向さんを安全な病院へ搬送
することをお約束します。…手助けを、させてください」
ヴェノム 「あー…あはは。あははは」
G M と、ヴェノムはひどく困った笑いを浮かべてるね。
苺 花 ? その困ったような顔をじっと見る。
G M 困った笑いを浮かべたまま、視線を逸らす。するとヴェノムの後ろから、一人の小さな人影が現れる。
「それ以上は結構です」
若い声。
月明かりがその人影を照らすのは、ショートの黒髪で、十代前半の少女。
可愛らしいといえば可愛らしいけれど、その幼さを残す顔には日向に似た強い意志が光る両目。
片手には今まで使っていたのであろう日本刀を携えている。服装は、双星中学校の制服だ。
「初めまして。榊ひなたと申します」
普段から礼節を弁えているのだろうことがわかる仕草で、少女は一礼をする。
そして3人に向かって―――というよりも、苺花を見て。
「FHをやっつけたぐらいで安心しないでください。
わたしは。
わたしは、貴女を、絶対に消してみせますから」
月明かりの下、少女の強い敵意と決意が、苺花を貫いた。
―――Cross follow.