Master02 はがれおちる





G M 広がった衝撃波のようなものに飲み込まれた君達の視界が、再びセピア色に染まるところから始まる。マスター
    シーンでもあるので、侵蝕率は上げなくていいです。
苺 花 なんだろう? 苺花の中の記憶がその場を巻き込んで映像化している状態なのかな。
G M 京也とか史明に見えている理由は別にあるんだけどね。
京 也 そうなのか。





×××





女性の手は書く手を休めずに、研究に関する文書をしたためていく。
そして、この場所にはもう一人の人物がいた。
女性の斜め向かいの椅子に腰をかけているのだろう、一人の両足だけが見える。
ぱらりぱらりという音から察するに、本を読んでいるのではないかと思われる。
やがて、女性が口を開く。それに応えるのは、それに応えるのは、斜め向かいにいた人物――男性だ。



「これは、とんでもない。…人類の歴史を揺るがすような研究になるわ」
「揺らぐことが研究の結果に影響を及ぼすのか」



感情の籠らない男性の声に、女性は溜息を吐いて続ける。



「結果は、変わらないでしょうけれど。世界の常識のバランスが大きく崩れるでしょうね」
「…それは、全くどうでもいいことだな」



男性はそう言い放ち、それを聞いた女性は困惑したように眉間を押さえる。



「それで、いつも聞くけれど。貴方は一体何者なの? どうして私に、これだけ貴重なデータを見せてくれるわけ?」



男性は立ち上がる。カツ、カツ、と音を立てて歩きこちらに近づいてくるように思われたが、そのまま横を通り過ぎるだけ。
足音が遠ざかっていき、



「興味があるからだ」



そうとだけ言い残して、部屋の扉をくぐり出て行ってしまう。



「…興味、ねえ…」



女性はため息をつき、そこで初めて手を止めて顔を上げる。



「でもこの研究は人間にとって、興味本位だけで済まされてはいけない気がする…っ!」



そこで突然、女性の視界が歪む。それをこらえるように、女性は頭を抱え込んだ。






「…ああ…また一つ、私は、何かを忘れてしまったのね…。
でも、もう何を忘れてしまったのかも思い出せない。もう私に残されているのは、この研究の記憶だけ。
怖い、
怖い、
怖い…!!
全てを忘れてしまったら、ここにいる私はどうなってしまうんだろう…!」





未知の恐怖に震える声が、響き渡る。その深い深い暗闇のような感情が広がり全てを飲み込んでいき、視界を通して三人にもその恐怖を伝えていった。





×××





京 也 怖ェー。
G M というとこで苺花。
苺 花 はい?
G M 真実に近づき、徐々にクリムゾンクローバーによる侵食が進んだ君の身体には変調が訪れだす。具体的にはこの
    シーンから、エフェクトを使うときに上昇する侵食率を二倍にしてください。
苺 花 エフェクトを使ったときの侵食と、クリムゾンクローバー分の侵食ってことだね。わ、わかりましたー。






 
 

 
⇒Middle11