Opening03 ひとり残った影法師
G M じゃあ苺花のOPにいきます。
苺 花 侵蝕率上げます(ころころ)9。
G M 苺花も前回のEDの直ぐ後、場所も元UGN弦月市支部のマンション。鍵の開いていた部屋の
扉、そこには何も残っていない部屋。空になった、というよりは元々そこに何も存在していな
かったかのよう。もしかしたら、本当に高里基子なんて人間はいなかったのではないかと思え
るぐらいに何も無い部屋が君の目の前に広がっている。
苺 花 …うん。でも居なかったなんてわけはないので、本当に何も残されていないか中に入って隈な
く探してみる。
G M 生活感も何も無い、きれいな部屋。天気は君の重苦しい気持ちに反して晴れていて、ベランダ
から太陽の光がさんさんと入ってくる。けれど何度見ても何も無い、何も残されていないこと
がわかる。
苺 花 本当に、何も無いんだ…。何が何だかわからなくて、頭が真っ白になる。でも居ないのがおか
しいということだけはわかっているから、きちんと基子の口から事情を説明して欲しくて…。
あれ? 前回わたしって、支部と基子の携帯に電話したっけ?
G M したんじゃないか?『この電話はただいま使われておりません』って。
苺 花 あ、そっかそっか。どうしよう、手がかりがないんだよね…(考え込む)あ! 卜部君に電話
してみる!!
G M 君がそう思って携帯電話を開いた瞬間、がたんと言う音が玄関でする。
苺 花 直ぐ見えるかな、振り向く。
G M そこには学生服で黒髪、ぼんやりとしたいつもと変わらないであろう、卜部雅臣が立って君を
見ている。
苺 花 「卜部君、今丁度電話しようと思ってたの! トコちゃんはっ!?」と言って駆け寄る。
G M 卜部は君がこちらに近づいてくるのを遮るように、片手を前に出す。『そこから近づいてはい
けない』そう言っているようだ。
苺 花 わかった。そこで止まって距離を保ったまま「…卜部君?」
G M 前に出していた手をすっと下げて、いつもと変わらない無表情の卜部が話し出す。
卜 部 「高里支部長からの伝言です」
苺 花 …うん。
卜 部 「『こんな形になってごめんなさい。でも、もう貴女はオーヴァードの事件には関わらないで
欲しい』」
苺 花 …。
卜 部 「『これは私の、最初で最後のお願いだから』」
苺 花 『お願い』って言い方されちゃったかあ(悩)。一瞬俯いてから卜部君の方を見て、「トコち
ゃんの口から理由を聞くまで納得できないから、そのお願いは聞いてあげられない。トコちゃ
んに、会わせて」
G M その願いに卜部は答えない。でも苺花の言葉はちゃんと聞こえていて、一度頷く。けれどすぐ
に首を横に振る。
苺 花 「どうして?」
卜 部 「私の任務は、君にこの言葉を伝えることだから。君を高里支部長に会わせるという任務は受
けていない」
G M 卜部の言葉は冷たい。それはまるで、初めて会った時のよ…(思い出して、言葉に詰まる)。
苺 花 初めて会った時、冷たくなかったよ!?(一同爆笑)
G M …「UGNのエージェントだから信じてくれよう!」と言っていた情けない卜部ではないよう
だ(笑)。これが、UGNエージェントとしての卜部雅臣の本当の姿なのだろう。
苺 花 初めて見た! これがカッコいい卜部君!?(爆笑再発)
G M 表情と同じ様に、感情の篭っていない言葉でそう伝えるだけだ。
苺 花 「それじゃあこれはわたしから、卜部君へお願い。『納得できる説明を聞くまで、トコちゃん
を探すから。絶対に探して辿り着いてみせるから』…それだけ、トコちゃんに伝えて」
G M その言葉に卜部は頷かない、ただし聞いてはいるだろう。君がそう言い終わると踵を返して扉
を開け、卜部の姿は扉の向こう側に消える、その瞬間に。
卜 部 「…本当に、有り難う」
G M それは基子の言葉なのか卜部の言葉なのか、わからないけれど静かに感謝の言葉が述べられて、
パタンという音とともに扉は今度こそ閉じられた。
苺 花 「…絶対に、このまま終わりになんかさせないんだから」
G M はい。ではこれで苺花のOPを終了にします。
苺 花 トコちゃんに対してP友情、N隔意。Pを表にします。
⇒Middle01