Ending そして、蝶は
G M それでは3人まとめてエンディングフェイズ。君達の戦いが終わるのを見計らったかのように、
UGNの救急車が基子と卜部を回収。君達の怪我を治したりもしてくれた。それ以来、基子と
卜部には会っていないって感じかな。
京 也 どれくらい経った?
G M 一週間後、場所は学校です。普通だね、何事も無い。
史 明 今日は珍しくガッコーに来てるヨ(笑)。
京 也 ガッコーに来てるヨ(笑)。
G M 一週間経ったということで、見事! 秘書も現場復帰いたしました!
京 也 おおー!
苺 花 「今日から叫ぶと、クロスチョップで来るよ」とか?(笑)
クラスメイト 「おお!?皆、秘書さん復活したってよー!!」
クラスメイト 「秘書が来たー!」
G M その一週間の間で変わったことは、『高里さんは転校した』って噂が流れたということ。
苺 花 『いなかった』っていうことが無くなったのね。
G M そんな感じ。あれ以来連絡も取れてない。
京 也 支部のゴタゴタの話とかも聞いてない?
G M うん、全然。
苺 花 話が来てないんじゃないのかな?
京 也 そうだな。俺らものすごいスタンドプレーしたし(笑)。
G M 弦月市支部も勝手な行動取ってたけどな。まあ君たちはUGNじゃないので、そのあたりのこ
とは何も知りません。それでは教室に、南里先生が入ってくるぞ。
南 里 「おらおら、お前ら席につけー! ………ハッ! 藤倉が朝から居るぅうう!!?」
京 也 「なんだ、コラァ!? おい!!」
南 里 「驚きのあまり、目が! 目がああああ!!」
苺 花 感動してるの!?(笑)
史 明 「センセー、その続きは『人がゴミのようだ』で」
南 里 「ふ、藤倉がゴミだ!!」(爆笑)
京 也 「いい度胸だ! 表出ろおおおお!!?」
史 明 「良かったね、キョーちゃん。ゴミだって(笑)」
京 也 「嬉しくねええええええっ!!」
南 里 「はっはっは。朝から小粋なアメリカンジョークはさておいて。HRだ、席に着け」
史 明 キョーちゃん落ち着いてキョーちゃん落ち着いて(ニヨニヨ)
京 也 どっちも殴りてえけど、秘書が来るっ!(笑)
南 里 「でだ。(突然声を低く)皆もよく知っているように、高里さんが転校したことはあまりにも
突然のことでよーく覚えていると思う。この一週間、委員長も元気が無い」
苺 花 あはー(苦笑)。
南 里 「皆も大変ショックだったと思う。それは家の都合だったせいだ、高里さんだって同じぐらい
ショックだったはずだ。そう思うだろう、皆?」
一 同 (何故か半笑い)
南 里 「親の勝手な都合で転校する! こんな悲しいことはないだろう!? あんなにフレンドシッ
プ溢るるクラスだったのになあ!?」
クラスメイト 「わーわー!」「先生かっこいいー!」
南 里 「うむ、まあまあ落ち着け。まあな、突然転校! しかしそれが突然中止!」
史 明 あれ(笑)。
南 里 「はっずかしいいい高里さんの気持ちがわかる皆は挙手しなさいっ!!!」(一同爆笑)
史 明 「(挙手)今はセンセーが一番はずかしーでーす」
南 里 「なんだとこらあああああ!!(チョーク投げ)」
史 明 「(びしっ)あうっ?!」
京 也 秘書が来るぞ、秘書が!
史 明 あ。先生相手なら三崎来ない。
苺 花 確かに南里先生なら秘書に勝ちそう(笑)。
南 里 「なんだお前ら! そんなに冷たい奴らだったのか!? そんな子に育てた覚えはないぞ!!」
京 也 「育てられた覚えはねえええええ!!?」(ペンケース投げ)
南 里 「お前のような不良の息子を育てた覚えもねええええ!!?」(チョーク投げ)
史 明 「あの…落ち着こう?」(笑)
苺 花 じゃあそのいつもの遣り取りの中、先生の言った言葉で「え?」ってなる。
南 里 「いやー、なあ? 本当に送別会とかしなくて良かったな、本当に居た堪れない。もっと恥ず
かしかったぞ、戻ってくるの。高里さん」
G M そう言って南里先生が指をさすのは、教室の入り口のドア。すりガラスに映る影は、見覚えの
ある髪型。ひょこひょこと動いて、入るべきなのか入らざるべきなのか迷っているようだ。
京 也 「あーあ」額を押さえて、苦笑い。
G M その影がすいっと消える。やっぱり入るのやーめた(笑)。
苺 花 やめるの!?(笑)立ち上がって、わき目も降らずに教室を飛び出す!
G M 苺花がドアを開ける音で驚いて、その人物は振り返る。そこにいるのは、間違いない。凄く困
った顔をした基子が、逃げる!(笑)
苺 花 じゃあ肉体7が追います!
G M そしたらそれを追って、クラスの皆も「わー!」と飛び出してくる。
苺 花 基子の反応も窺わずに、飛びついてぎゅって抱きしめる!
史 明 ドアのとこで、じったり見てる(笑)。
京 也 後ろからのんびりついていく(笑)。
G M べち! と音を立てて転ぶ、基子ですから。何とか立ち上がって、振り返るけど顔を上げられ
ない。
苺 花 その顔を見ずに、基子に抱きついたまま言うよ。
「……………おかえり」
G M そうしたらクラスメイトが全員、「おかえりなさい、高里さん!!」(爆笑)
苺 花 出戻り扱い!!?(笑)
史 明 「廊下でサラウンドは恥ずかしいと思う。でもオカエリナサイ、タカサトサーン」(笑)
京 也 じゃあ俺も言う。「おかえりなさーい、たかさとさーん」(笑)
G M そこで、京也と史明の携帯が鳴る。メールが同時に届いたようだ。
京也&史明 お?(パカっと携帯を開く)
G M 両方とも、霧谷さんからのメールです。
霧 谷 『件名:お疲れ様です。内容:ちょっとした罰ゲームです。からかいは容認しますが、いじめ
はやめてあげてくださいね(ハートマーク)』(爆笑再発)
苺 花 罰ゲームー!!?
史 明 『ぜんしょします』(返信)
京 也 『了解』(返信)
G M わかった(笑)。じゃあ基子に戻そう。基子はそっと、苺花にだけ聞こえる声で呟く。
基 子 「私の行動は間違ってなかった。そう思うけど。失敗、しちゃったから」
苺 花 「…うん」
基 子 「貴方がこれから進む道の手伝いを、させてもらってもいい?」
苺 花 微妙に回答が食い違っちゃうけど答える。「うん、勿論。わたしがトコちゃんを全力で護るか
ら」
G M そこで基子は顔を上げる。苺花と、その後ろに居るクラスメイト達の顔を見て。
「ただいま。また、よろしくお願いします」
大騒ぎになる2−Dクラスの前に気づいたのか、隣のクラスからも生徒や先生が顔を出してくる。
そんな騒ぎの外れで一人、本を持ったままの真琴はぽつりと、満足げに呟いた。
「花無心蝶招(ハナムシンニチョウヲマネク)。自然体が一番一番」
空は快晴。
全員の心を表すかのように、透き通るような蒼い空が広がっていた。
―――Cross out.