Opening02 未だ解けぬ過去
G M では続けて史明のOPにいきます。場所は三崎の病室だ。
史 明 (ころころ)侵蝕率は9。
G M 前回の事件の次の日、三崎の傷はほぼ完治しているけれどまだ安静にしていた方がいいということで入院
中。目を覚ましてはいるけど、横たわったまま仕事の話をしていたと。
史 明 じゃあ仕事の話が一息ついたところってことで。
三 崎 「史明さん」
史 明 「ん、なぁに?」
三 崎 「先日はご迷惑をおかけしました。有り難うございました」
G M 三崎は自分のせいで史明に戦わせるようなことになってしまったことを気にかけているみたいだね。
史 明 「いや、いーよ。今まで散々世話になってるし? これぐらいのことはしてあげないと」
三 崎 「では怪我が治り次第、また貴方にお仕えさせていただきます」
史 明 (こくこく頷く)
三 崎 「それで…何か、ありましたか?」
史 明 う。
G M 普段の史明なら仕事が終わったら間食したりとかするのに、それがないことで三崎は何かに気付いてしま
ったようだね。
史 明 むーん(考)。
三 崎 「私に答えられることであれば、お答えいたします。例えば、『何故私がFHに狙われるのか』その理由
を」
史 明 「…それは何故なのかは、知りたい」三崎の過去について今までは詮索してこなかったけど、こういう風
にいろんな事情にそれが絡んできてってことになったら気になるのは必然かなと。
三 崎 「わかりました。いつかは、話さなければならないことだと思っておりました。…少し長くなるかもしれ
ませんし聞き苦しいところもあるかもしれませんが、聞いてください」
史 明 「…うん」
三 崎 「私がこちらにお世話になる以前、UGNに所属していたことはご存知だと思います。そして更にその前、
私は『ラキア』と呼ばれる裏社会の結社に産業スパイとして所属しておりました。私の両親が元々ラキア
の諜報部に所属していたため、その実績と地位を私が継ぐはずだったのです。しかし私はそれを拒み、U
GNに入りました」
史 明 「………」
三 崎 「話が前後してしまいますが『ラキア』というのはオーヴァード組織ではなく、レネゲイドウィルスが世
界を騒がす以前より存在する大きな組織です。暗殺から情報操作、報酬次第でありとあらゆる裏家業に携
わる。顧客は政治家に宗教家、FH。果ては、UGNの暗部の仕事まで請け負っている」
史 明 「うん…」
三 崎 「ご説明したとおり、私はある事情からラキアを脱退しUGNに所属し、そして今は貴方の傍に居る。で
すからラキアが私を『裏切り者』として命を狙っている、その仕事をFHが請けたと推測するのが妥当で
しょう」
史 明 「…裏切り者だなんて思われるようなことを、三崎はしたってこと? それとも勝手に脱退して、UGN
に所属したことが裏切り行為だと思われてるの?」
三 崎 「その辺りの正確な情報はわかりませんし、何故今更刺客を送るようなことをしてきたのかも全くわかり
ませんが、おそらく後者の理由だと私は推測致します」
史 明 「これからも、狙われる可能性は消えていない?」
三 崎 「そうですね」
史 明 「そっかー…わかった。今のところは自分の怪我を治すこと、早く復帰出来るようにすることだけを第一
に考えて」
三 崎 「はい」
史 明 「…他のことは、その後でいい」
三 崎 「(不安げに)ですが。何か、あったのではないのですか?」
史 明 一瞬ぐって詰まるけれど。
G M 詰まる史明の脳裏によぎるのは、宙を舞う藤倉恒也の首だ。間違いなくアレは、藤倉恒也だったと断言出
来る。何故なら、友達だから。
史 明 「(俯き加減で考えてから)三崎は、僕がオーヴァードに覚醒したときのことを覚えてるかな」
三 崎 「(黙って頷く)」
史 明 「その時、一緒に居た人達のことは覚えている?」
三 崎 「(再度、黙って頷く)」
史 明 「…昨日ね、懐かしい人を見たんだ。でね、一つ聞きたい。三崎は、死んだはずの人間が『成長して戻っ
てくる』なんてこと信じられる?」
三 崎 「(暫く考え込み)レネゲイドウィルスの現在解明されている能力から考えますと、死亡した後にオーヴ
ァードとして生き返るという実例はありますね。ですから対象がオーヴァードであったのなら、考えられ
ることだと思います」
史 明 「もう一つ。でも、それが首だけだとしたら?」
三 崎 「首だけが生き残っていた、そういうことですか。そういう条件下であるならば、わかりません。今まで
にそういう事例はありませんが、レネゲイドウィルスはまだ未知な点が多すぎます。そのようなタイプの
違うウィルスの存在の有無を断定することは出来ません。………ただ」
史 明 「ん?」
三 崎 「ただ、前例があろうと無かろうとその首だけの存在が大事なものであるのならば、私は全身全霊をかけ
てその者を救う手立てを考えます」
史 明 「! …わかった。有り難う」
G M じゃあこのあたりでシーンはいいかな?それで、三崎が最後に一つだけ言うよ。
三 崎 「この件に関して、UGNは役に立つことはないかもしれません。UGNが私に対して強硬な姿勢を取れ
ないのは、私に危害が及べばラキアが手を出してくるかもしれないという恐れがあったからです。ですが、
そのラキアが私を狙うというのならば、ラキアと敵対したくないUGNは私を守るようなことはしない」
史 明 「………」
三 崎 「ですからあまり無理はなさらずに。それでも貴方が望むことがあるのならば…私のことなど構わずに前
だけを向いて、生きてください」
史 明 うーん…。とりあえず、恒也への感情は、友情・不安のまま。表はNで。
⇒Opening03