Middle12 再会





G M お待たせしました、京也さん。
京 也 有り難うゴザイマス! よろしくお願いします!(ころころ)4! よし。
G M 雑踏の中を歩く。それはいつもと変わらない。苺花は出る?
苺 花 出る(ころころ)7。追いついて、「藤倉っ」
京 也 「おう? どうした」普通に聞く。虚勢もなく、気負いも無い。
苺 花 追いついて、何か言わなきゃならないことがあったはずなんだけどパニックを起こして「えーっと、えー
    っと(焦)」
京 也 そうやって委員長がわたわたするなら、ぺんと頭を叩く。「落ち着け」
苺 花 「あいたっ」(笑)。…何から伝えようかな。本当は藤倉に対して言いたいことがあったはずなんだけど、
    とりあえず先に言わなきゃならないことを伝える。「ヴェノムさんと会った!」
京 也 「(噴出す)はあっ!?」
苺 花 「大通りのカフェで、ヴェノムさんと会った!!」(笑)
京 也 「何だそりゃあああああああ!!!?」(笑)
苺 花 そこで色々もらった情報を話す。…私が狙われている云々を伏せて、今回の事件に関わることで聞いたこ
    とを全部伝える。
京 也 「(頷きながら聞き)ああ、わかった。で、何もされなかったか」(一同笑)だって心配だもん! アイ
    ツ恒也の首すっ飛ばしたんだぞ!!(涙)
G M 泣くなよ(笑)。
苺 花 「え、えーと…カフェオレを奢ってもらった」
京 也 「ナンパかあああああああっ!!!!」(一同再笑)
苺 花 「でも、ごめんなさい。見失っちゃった」
京 也 「(嘆息)ああ、いや、それはいい。<首無し騎士>はこっちに来る可能性はあるわけだろ? ならいい」
    と言ってガードレールに腰かける。動くのを止めて、火をつけずに煙草をくわえる。
苺 花 じゃあ私もその横に座る。「……藤倉の過去に何があって、どんな経過で今こうなってしまっているのか
    私にはわからない。最初は話してくれるまで待とうと思った、でも、それじゃ駄目だって思った」唐突に、
    そう話し始める。
京 也 黙って聞く。
苺 花 「私が右も左もわからなくて戸惑って、泣いてばっかりだった時、藤倉や矢作やトコちゃんがいてとても
    心強かった」
京 也 基子の名前を聞いたところで、ちょっとだけ顔を顰める。
苺 花 「だから、受身になって話してくれるのを待とうなんて思ってるんじゃ駄目だって、思う。何が出来るか
    はわからないけど、」




袖を掴んで、彼女は言った。
もう、失いたくない。たったそれだけの願いを、彼の袖をそっと握って、告げた。



「私が、藤倉を守るから。ここにいるから。…いかないで」




京 也 …掴んでいる手を掴み返して、また離して下におろす。
苺 花 …。
京 也 そのまま委員長の頭に手を乗せて、ぐしゃぐしゃと頭を撫でる。
苺 花 「あうっ」(笑)
京 也 「お前は強いな、委員長」
苺 花 (びっくり)
京 也 「安心しろ。俺は死ぬつもりはねえよ」今度は苺花の顔を見て、普通に笑う。
苺 花 「…!」
京 也 「俺がやりてえのは、逃げちまったヘマの尻拭いだけだ」立ち上がる。
苺 花 一緒に立ち上がる。
G M 京也が『来る』、そう思った瞬間にワーディングが張られる。止まる雑踏。そしてその奥から、歩いてく
    る。



「判るに決まってる。だって俺らは、生まれる前から一緒だったもんな」



G M 雑踏の中から現われた、首筋に赤い一閃の傷跡をつけた黒髪の男がその声に答える。



「そうだな。俺達はいつも一緒で、同じだった」




恒 也 「久しぶりだな、京」
京 也 「おう」
恒 也 「元気してたか」
京 也 「見ての通りだよ。お前と違ってな」
恒 也 「きっつい奴、いきなりそれかよ。いいよな、カノジョも出来て(すねる)」
京 也 「カノジョじゃねえよっ!!?」(一同笑)
史 明 フラグはいっぱい立ってるけど、カノジョじゃないよー?
苺 花 まだね(笑)。
京 也 そこは苺花にツッコまれたら立ち直れなくなるから、先に進めて!(笑)
恒 也 「まあ、いいけどさ。まーこんな体にはなっちまったけど、俺は全部覚えてる。子供の頃のことも、あの
    時のことも、ちゃんと覚えてるぜ」
京 也 「…」
恒 也 「でも俺は昔のことを覚えていても、昔のまま理性を保っていたとしても。生きていくためには新しい体
    を手に入れなけりゃならない。俺は、死にたくねえから新しい体を手に入れる。言って見りゃ、これは俺
    にとっては喧嘩みてえなもんだ」
京 也 「そうだな。わかりやすいぜ」
恒 也 「シンプルだろ?」
苺 花 じゃあ戦闘に入ろうと身構える。
京 也 「(苺花を手で制する)手ぇ出すなよ、委員長」
苺 花 「えっ?!」
京 也 「こいつはただの、兄弟喧嘩だ」(拳をパン!と打ち合わせる)
恒 也 「やる気あんのはわかるけど、待てよ。喧嘩には場所ってもんが必要だろう?」
京 也 ほう?
恒 也 「今夜。前回と同じあの病院で。待ってるぜ、京」
G M それだけ言い残して、再び雑踏の中へと紛れ込んでいく<首無し騎士>の背中。
京 也 わかった、それは止めない。見送る。
G M それに合わせて、ワーディングも立ち消える。
京 也 去ったのを確認したら、ガードレールにがんっと座り込む。




今まで、抑えに抑えていたものが、全部込上げた。
顔を合わせた。
言葉を交わした。
有り得ない筈の邂逅が、叶った。


「やっべぇ…! マジでまた、会えた…!」


搾り出すような言葉と共に。
京也の目から、涙が溢れた。



京 也 (泣き笑いの顔を伏せ)「見るな、すっげえ、情けない顔してる…!」
苺 花 ガードレールに座っている京也を、正面から、抱きしめる。「見ないからっ! 泣いて、いいよ」
京 也 「情け、ねえ…!」
G M 既に時間は夜。雑踏の中、誰も君たちに注目する人は居ない。でも、そこには確かに京也と苺花が居る。
    その現実がここにある。
京 也 他に色々思うことはあるんだけど、先ずは又会えたことが信じられなくて嬉しかった。
G M ではシーン終了しまーす。




⇒Climax