Middle09 フラペチーノを一杯





G M 次は苺花のシーン。倉庫街から戻ってきて、街中を歩いていると。皆ばらばらのところから京也を見守っ
    ているってことでいいのかな?
苺 花 そうだね。まとまっていると気付かれると思うから、散ろう。だから一人です。
史 明 むしろ携帯のGPSを使う方向で。
一 同 それだ!?
苺 花 矢作がGPSを全部用意して「全員場所がわかるようになっているから好きに動け」と。
G M あい。じゃあそうしましょう。そうやって京也を見つめながらも、苺花はこの計画に納得いってるのかな?
    失敗したら京也はいなくなってしまう。もしかしたら基子もいなくなっちゃうかもしれないのに。
苺 花 「餌になる」って言って不適に笑ってた藤倉とかその計画をどんどん立てていった二人とか、それを否定
    すると折角の作戦が失敗する。…そう思うんだけど。



苺 花 「でも駄目だ。納得しないままじゃ動けない」



苺 花 一度話をしなきゃ駄目だと思うので、カフェで待機してたんだけど、藤倉に会いにいこうと席を立つ。
G M じゃあ席を立った、その瞬間に。「相席よろしいですかー?」
苺 花 (驚きすぎて沈黙)…びっくり。振り向く…だれ?(不安げ)
G M 銀色の髪の、背の高い見覚えのある男です
一 同 (息を呑む)
史 明 軽薄そう?
G M うん(楽しそうに頷く)。
ヴェノム 「相席よろしーですかー?」店員でもないのに(笑)
苺 花 え、えーとどうしよう!? すっとぼけて一緒に相席してる場合じゃないし! 警戒して、がたって立ち
    上がる!
ヴェノム 「相席よろしーですかー」と言いつつ、返事も聞かずに苺花の前に飲み物置いて前に座る。「座んない
    の? 飲まないの? おいしいよ、それ」(一同笑)
苺 花 ど、どうしよー!? そんな警戒心なく、座ってお茶飲めるかなー!? 飲めないだろー!!(混乱)
ヴェノム 「だいじょぶダイジョブー。今日はお嬢ちゃんとお話に来ただけだから、座って座って」
苺 花 えーとえーと(慌)。
ヴェノム 「俺は、お嬢ちゃんが何も知らないままで殺すつもりはないから。だから来たんだけど」
京 也 てかヴェノムに関しては委員長の方が心配だ。狙われてるのに。
苺 花 でも、私が狙われてるって情報を知ってるのって、矢作だけなんじゃ?(笑)
史 明 …ワーオ!?
苺 花 いや、でも探してる人なんだもん。この場で座って引き止めておけば誰かに連絡する機会はきっとあると
    思うから、そのまま座るよ。
ヴェノム 「どうぞどうぞ。それ美味しいよー」
苺 花 座るけど口はつけずに、真直ぐ見る。
ヴェノム 「では改めて。(真剣に)こんばんは、ヴェノマール=デルピエロです」
苺 花 ヴェノマール…?
ヴェノム 「(そして軽く)略してヴェノムさんと呼んでね☆」
苺 花 …ど、どうしよう…この人どうしてくれよううううう!!?(混乱のあまり笑)
ヴェノム あははは(笑)「ヴェノムちゃんでもいいよ? ヴェノム君でもいいし。…ヴェノムでもいいけど。呼
    び捨てでも構わないけど。君のような可愛い子に呼び捨てにされるなら(以下略)」
苺 花 た、助けてええええええええ!!!!!?(苦笑)
京 也 (助け船)岐乃、出れるんなら出てもいいんだぞ? 侵蝕率余裕あるし。
幸 哉 だ、大丈夫ですか?
G M 出てもいいよ。バーンと現われて「そうですか、では僕がヴェノムと呼ばせてもらいましょう」って現わ
    れるとか(笑)。
苺 花 でも苺花の心の中では、岐乃も何で居るの!? っていう状態なんだけど! 敵か味方かもわからないの
    に…ふ、藤倉っ! 矢作! 早く来てええええええ!!!?(一同爆笑)
G M 面白いから許可(笑)。どういう風に現われるのか、面白いことやってくれぃ。
幸 哉 お、面白いこと!?…佐々木さんの前に出された飲み物を「では遠慮なく戴きます」と(爆笑再発)
ヴェノム 「げ。何かデター。男にあげるつもりで買ってきたんじゃないんですけどー」
幸 哉 「もう一杯買ってきてはいかがですか」
苺 花 「き、岐乃先輩っ!?」
ヴェノム 「そうだね。(苺花に)じゃ買ってくるから待っててね☆」
苺 花 じゃあ一度退席するの? 皆にメール? いや二人いるなら、最悪一人残って繋ぎ止めておいてってこと
    も出来るから…。でも幸哉を仲間として見ていいのかどうかっていうので戸惑っているんだけどー!(パニック)
ヴェノム じゃあ戻ってきちゃお(笑)「はい、どうぞ。今度はカフェラテで☆」
苺 花 さ、差し出されたのでおずおずと受け取る、かな。
ヴェノム 「(座りなおし)はい! じゃあ何か聞きたいことはないのかな、お嬢ちゃん?(キラキラ)」
幸 哉 その様を横でじっと見てる(笑)。
苺 花 今一番聞きたいことは…色々あるんだけど、今一番やらなきゃならないことは「あの人を何処に連れてい
    ったんですか?」かな。
ヴェノム 「ああ、コーちゃん?」
苺 花 あっさり!?
ヴェノム 「今は何してんのかなあ、俺もよくわかんないんだよねー。とりあえず体は新しいのをあげたんだけど、
    調子悪いらしくて暴れるのね。近くにいたら危ないから逃げちゃったんで、それ以上は知らねー」
苺 花 …どうしよう、この人。本当に困るんだけどー!!(頭抱える)
ヴェノム 「ごはんと住む場所もあげたけど、そっから先は…あのままじゃ死んじゃうから、新しい体見つけよう
    としてウロウロしてんだろうね。何処にいるのかまでは知らないなあ」
苺 花 …。
ヴェノム 「で、後は?(可愛く)」
苺 花 ぐあああああー!!(笑)
ヴェノム 「あ。メガネも何か聞きたいことあったら言ってもいいよ、メガネ」
幸 哉 うああああ! つ、冷たあああい!?(笑)
史 明 露骨だ、この白毛!!!(笑)
幸 哉 「それでは、お伺いしますが」
ヴェノム 「なーに、メガネ(ぷい)」
幸 哉 こっち見やしねええええええ!!!
ヴェノム 「何。見て欲しいの?」
幸 哉 「いえ、結構です」
ヴェノム 「でしょ。(苺花に)メガネは何聞きたいんだろーねー? メガネのくせに何が聞きたいんだろーねー?
    メガネなんだから自分で考えろってなー」(一同笑)
史 明 メガネのくせに生意気だぞー!!(笑)
幸 哉 ムカツクぅう!(笑)「それでは、貴方は新しい体を彼に探す、という訳ではないのですね?」
ヴェノム 「ないよ。お嬢ちゃん他には?(にっこにこ)」
京 也 一言で済まされた!?
苺 花 何を聞いたらいいんだろう!?(笑)今の目的って恒也を探すことだよね? 聞かなきゃならないこと? 
    …おかあさん、このひとこわいですううううううう!!!(爆笑)
京 也 他に疑問に思ってることあったら何でも聞けばいいんじゃねえか?
ヴェノム 「答えるよー。お嬢ちゃんの言うことだったら何でも」
苺 花 聞きたいこと聞きたいこと…なんだろう。
ヴェノム 「何でも答えるよ。(さらりと)俺、お嬢ちゃんのこと殺さないといけないから」
苺 花 「え」
ヴェノム 「だからお嬢ちゃんが何も知らないまま死ななくてもいいように、教えられることは教えるよ」
苺 花 それは驚かないで聞く。何で私までって感じではないんだよね、この間敵対したから消されるんだって理
    解する。でもあんまり軽く言ってるのでだんだん怒りがこみ上げて来る。「黙って殺されてなんて、あげ
    ないから」
ヴェノム (黙って聞く)
苺 花 「でも。…今聞けることを教えてくれるって言いましたよね?」
ヴェノム 「ああ。教えるよ」
G M 苺花の雰囲気が変わるなら、ヴェノムはひどく優しい顔になってそう答えるね。
苺 花 うーん。愚問かもしれないんだけどいろんな意味を込めて「……貴方はどうしてこんなことを?」
ヴェノム 「助けたい人がいるから、かな。だけどそのためには、きっと俺はお嬢ちゃんを殺さなきゃならない」
苺 花 …。
ヴェノム 「俺が、助けたい奴のために頑張ってるって言ったとしてもお嬢ちゃんは素直に協力してくれないだろ?
    お嬢ちゃんにも、大事な人がいるからさ」
苺 花 考えてから、頷く。
ヴェノム 「だよね。あっちもこっちも救いたいなんて無理なのさ。俺は救いたい奴のためにお嬢ちゃんを殺す。
    でもお嬢ちゃんは、お嬢ちゃんの大事な奴のためにも殺されるわけにはいかない。どっちかがどっちかの
    意志を曲げるしかない。…そういうもんだろ?」
苺 花 選ばなきゃならない…。
G M そうだ、選ばなきゃならない。今、京也は自分が死んで恒也を救うのか、自分が生き残るために恒也を殺
    すのか選ばなきゃならない。それを苺花は思い出す。
ヴェノム 「どっちも救えるなんてことは、世の中そうありゃしないよ」
G M その二人のことを含んで、ヴェノムはそう言う。その言葉は当然、幸哉にも届いている。
幸 哉 …。
苺 花 うううううん(考)。
ヴェノム 「…難しかったかな」
苺 花 「それでも」
ヴェノム 「それでも?」
苺 花 「どちらか片方を選ばなきゃならない時がくるとしても。私は私の大事な人達がちゃんと明日笑えるよう
    にするために、どちらも取る方法をぎりぎりまで考えたい。ぎりぎりまで諦めたくない」
ヴェノム 「ふーん」
苺 花 …ううううううー。
ヴェノム 「あああ、ごめんごめん。10も年上のくせに、こんなこと聞くなってなー」と苺花の頭をくしゃくし
    ゃと撫でる。
苺 花 うう。
ヴェノム 「お嬢ちゃんは偉いな。あいつと大した年も変わんねえのに前向きでいいなあ、もうちょっと見習って
    欲しいね!」
苺 花 あいつ? 誰のことだろう??
ヴェノム 「わかった、お嬢ちゃんは両方とも救う方法を頑張って探すといい。でも俺には、もうこの方法しかな
    いと決断してるから」と言って席を立つ。「俺は次に会った時に、多分お嬢ちゃんを殺すよ」
苺 花 …(はたと気付く)あれ!? このまま別れちゃっていいのかな!?
G M 立ち上がって去ろうとするけど?
幸 哉 「何も知らないうちに殺さない、と言っているようですが、彼が貴女を殺す理由は聞かなくて構わないん
    ですか?」
苺 花 「は! そうだ!? 普通に聞いてたよね!?」(笑)一瞬見送りそうになったけど、はっしとその腕を
    掴む!
ヴェノム 「何? お嬢ちゃん。もう一杯飲みたいの?」
苺 花 「いえ、もう水ッ腹です!」(笑)
ヴェノム 「じゃあ何さ」
苺 花 「…私が死ぬと誰かが助かるって言うのは、何でですか」
ヴェノム 「あれ?調べてたんじゃないの?」
苺 花 「…え?」
ヴェノム 「ほら、FHに(幸哉を指し)聞いたりしなかったの?」
苺花&幸哉 「ええ?」
ヴェノム 「『計画』にこのお嬢ちゃんが関係あるって…知らないのかい?」
幸 哉 …。
苺 花 …あの…ユッキー?
G M どうなの? 幸哉は知ってるの? 渡したメモに書いてないなら、知らないよー。
幸 哉 (メモを見て)そこまでは書いてなかったんですが。
ヴェノム 「そこにFHがいるってことは、全部聞いた上で行動してるんじゃないの??」
苺 花 すごい勢いで振り向くよ?!
幸 哉 そこで判定って出来ますか? 前回の仕事を受ける前に、その背後関係を調べていたということにして。
G M 背後関係を調べる? 調べるの? FHの仕事を疑うってこと?(ニヤ)
幸 哉 お(固)。…疑い、ます! 多分(笑)。
G M じゃあ調べてたことにしていい。情報《FH》でどうぞ。
幸 哉 <知識の泉>を使います!(ころころ)クリティカル出たー! わーいわーい! 20!
G M お。じゃあ幸哉は、ヴェノムにそう言われて思い出したことにしようか。調べてたのを。(一同爆笑)
苺 花 『まさか知ってて、この人っ!?』って感じに振り向いたんだけど!
幸 哉 「…ああ(ぽむと手を叩く)」(再度一同笑)
G M 苺花が関係していたかどうかまでは知らなかったんだけど、『計画』とか『MB計画』と聞いて、<首無
    し騎士>について調べていたことを思い出した、と(笑)。普段なら自分は一人で行動するのに、何故
    <首無し騎士>なんていう部下をつけられたのか疑問に思ったんだ。きっと。




・<首無し騎士>は、数年前アメリカで行われたオーヴァード素質者捜索実験の時に発見された。
オーヴァードとして覚醒していたわけではなく、ある研究の被験体としての素質があったため回収された。
・その研究の結果、頭だけで生き残るという特殊な存在になった。
しかし、『オーヴァードになった訳ではない、かもしれない』。(一同 かもしれない?(笑))
・その研究は、『不死』の研究である。医療業界の噂にもあるが、誰もその存在を否定しない。
何故ならFH、UGNでもトップシークレットの『全く新しいレネゲイドウィルスの研究』だから。




G M それが略称MB計画。そしてその正式名称は、『Project The moon bonds』。
一 同 …。
苺 花 うあああああああああ!?(悲鳴)
G M はい、そういう風に幸哉は思い出したよ。
ヴェノム 「調べてたんだろ?」
幸 哉 でも佐々木さんのことまではわからなかったわけですよね。「…佐々木さんがこの計画に関わっている点
    は、僕も初耳です」
ヴェノム 「あら。不味いこと言っちゃったのかな? うん、そう(あっさり)。お嬢ちゃんはこの計画に無くて
    はならない人物だ、ってことぐらいしか俺は知らん」
幸 哉 …。
ヴェノム 「わかっていることは教えられるが、わからんことは教えられん!(えっへん)」
苺 花 「でもそれで、どうして助けたい人を救えるってわかるんですか?」
ヴェノム 「計画を達成すれば助かるって聞いたからかな!(一同笑)…溺れるものは藁をも掴むってやつ。駄目
    かな?」
幸 哉 「貴方はラキアなのに、FHに使われていると言うことですか?」
ヴェノム 「え?あー…ラキアっていうかー(もごもごもご)」とお茶を濁す(笑)
京 也 今だ委員長! ツッコめ!!(笑)
苺 花 「聞いたらなんでも教えてくれるって言ってましたよね!?」(笑)
ヴェノム 「え。まあね?(しどろもどろ)んー、俺は正式にはラキアの人間じゃない。俺が今世話になってる家
    が、ラキアと関係があるのさ」
幸 哉 家?
苺 花 世話になっている家?
ヴェノム 「さて、と。あ、やべ!(時計を見る)俺そろそろ行くわ。これから狸の坊ちゃんに会わなきゃいけね
    ーんだ」
史 明 あれ? ご指名アリガトーゴザイマース!!(笑)
苺 花 え!? こ、これはどうしたら!
幸 哉 (ぼそっと)ここに呼んじゃえー。
京 也 岐乃から恐ろしい提案がー!!!
幸 哉 あ、でもそうしたら藤倉君の守りが薄くなるか。
苺 花 「矢作に会いに行くのなら! 私がここに呼びます!」
ヴェノム 「…止めた方がいいと思うよ。お嬢ちゃんは特にね」
苺 花 「どうしてですか?」
ヴェノム 「教えられることは教えるって言ったけど、これは計画には関係ないことだからねー。『教えたくない』」
苺 花 …。
ヴェノム 「お嬢ちゃんは聞かない方がいいことだと思う。きっと…いや(言いよどむ)」
苺 花 「そうですかと納得は出来ません!」
ヴェノム じゃあ突然顔を近づける。「お嬢ちゃんは、今、誰を助けたいの?」
苺 花 「え」
ヴェノム 「今、この時点で、誰を助けたいの?」
苺 花 う、うーん! 何て答えよう!
ヴェノム 「バンダナ小僧じゃないの?」
苺 花 バンダナ小僧!? さっきから狸とか!(一同爆笑)
京 也 端的すぎるだろ!!
ヴェノム 「違うのかな」
苺 花 一瞬藤倉を思い出して、拒絶されたことも思い出しちゃって口にするのを迷うけど。「藤倉の、力になり
    たい」
ヴェノム 「だろ。俺はこれから、その心に水をさすようなことを話そうとしてる。だからお嬢ちゃんは聞かない
    方がいい」
苺 花 水をさす…? でもそれでそうですかじゃあ藤倉を助けます、とは言わないのでー!(慌)
ヴェノム 「(笑いながら)大丈夫だから。後で、きっとわかる」
G M そう言ってヴェノムはいなくなり、それでこのシーンは終了します。





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