Middle05 宣戦布告





史 明 侵蝕率は(ころころ)10上がった。
G M 了解。会社からの緊急の電話を受けて、仕事に戻った矢作。そこで突然、内線が鳴った。
史 明 「もしもし?」
G M 「社長、大変です!三崎さんの病室が、何者かに襲撃を受けました!」
史 明 「うー、今どういう状態?(苦)」
G M 「詳細はまだわかりません。ただ、ご友人の藤倉君と佐々木さんが襲撃から三崎さんを守ってくださったことだけは判
    明しています」
史 明 「他にわかるようなことは?」
G M 「襲撃した人物を、こちらで捜索中です。どうなさいますか?」
史 明 じゃ、ニ〜三歩遅れてしまったけど病院に向かう。
G M 病院に向かうわけだね?では早速会社の車を走らせ、病院に向かって市内を走る。
史 明 うん。
G M そこで車の外を見ると、人ごみの中にとある顔の人物を見かける。ごく自然に、長いケース…ギターケース? みたい
    なものを背負っている岐乃の姿。
史 明 え! それなんてミッシェル!?(爆笑)
苺 花 わたしも思った(笑)。
史 明 (運転手に)「止まって!」
G M 車は指示に従って止まる。「い、いかがしましたか、社長」
史 明 「ちょっと降りる! 会社に戻ってていい!」(駆け出す)
G M それならあっさり追いつくね。岐乃は普通に歩いていて逃げるとかしないので、人気の少ないところで追いつける。岐
    乃はその史明に気付くと、ごく自然に挨拶をしてくる。
岐 乃 「こんばんは」
史 明 「…こんばんは。さっき、また、三崎のところに行ったそうだね?」
岐 乃 「(平然と)はい。申し訳ない、また失敗してしまいました」
史 明 「謝まることじゃない」…謝ることじゃあ、ないナリヨ一 同 (爆笑)
史 明 いや、ナリヨとは言わないけど(笑)。謝ることじゃないとだけ言う。
岐 乃 「僕は暗殺者として生計を立てています。ですから、一撃で標的を仕留められないということは依頼人に対しても失礼
    ですし、標的自身にも長く苦しみを与えてしまうだけになってしまう。ですから謝罪したのですが」
史 明 「謝罪をされても、困る」
岐 乃 「『こういう場合』は謝罪をするべきではない、と?」
史 明 「ないね。僕にかける言葉で謝罪は必要ないんじゃない?」
岐 乃 「そうですか。では次回からは気をつけましょう」
史 明 (きっぱり)「次はないよ」
岐 乃 「…そうですね、『次』はない。次は、確実に、消します」
史 明 「そうはさせないよ」
岐 乃 「病院に戻らなくてよろしいのですか。また、誰かが彼を狙うかもしれませんよ」
史 明 「その可能性も捨てきれない。でも、今一番危ないのは君だと思うんだけど」
岐 乃 「確かにその判断は正しい。では、ここで僕と勝負を?」
史 明 「そうだね。そちらが、その気なら」(身構える)
G M ではそこで史明。君の後ろに立つ気配を感じる。
史 明 ? 後ろをちょっと見る。
G M パーカーを目深に被った、一人の人間。
一 同 ひゃああああああ?!
史 明 じゃ、いっぺん死んでくるわ(敬礼)。
岐 乃 「それでも、やりますか?僕は別に、ここで決着をつけようとは思いませんよ」
G M どうするね。後ろの人物は間違いなく、岐乃の味方で君の敵だ。
史 明 「……二対一は、分が悪いね」
岐 乃 「それも正しい判断です」
史 明 「今日は、ここまでかな」
岐 乃 「そうですか。では病院に戻ったら、藤倉君と佐々木さんにお礼を言っておいてもらえますか」
史 明 (嫌そうな顔で)「うん?」
岐 乃 「三崎さんのお見舞いをお願いしたんです。花は受け取って頂けませんでしたが、お見舞いには行って頂けたようなの
    で、大変助かりました」
史 明 「キョーちゃんも苺花ちゃんも、花を受け取ってくれなくて良かったよ。死人への手向けの花なんて、願い下げだ」
岐 乃 「それでも、大変助かりました。僕は『匂いの色を見ることが出来る』ので、狙撃の視界修正に有利に働いて頂けた」
史 明 「ふうううううううんん?」(怒)
岐 乃 「どうぞよろしくお伝え下さい」
G M 又礼をして、岐乃は君に背中を向けて歩き出す。パーカーの人物も、すっといつの間にか姿を消した。
史 明 …人通りの多いところに出て、そのまま病院へ戻るよ。



×××



史 明 岐乃のシンドロームは絞れてきた。
京 也 なあ。三崎撃たれたのって、もしかしなくても完璧俺らのせい?(苦笑)
G M うん(きっぱり)。別に花を持っていってくれなくても良かった、だから花をぎゅうぎゅう押し付けてたじゃない?
苺 花 わたし、花触ってないけど。
G M そう。だから京也のせい(びしっ)。
京 也 うわー。
史 明 しゃあああああああああああ!(襲)





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