Middle05 贋物の蝶に狼は牙を剥く
G M じゃあ次、ロクデナシの京也のシーンです(一同笑)。時間はお昼。
京 也 昼までサボってまーす。昨日ロクに寝てないから昼寝してた。
G M 天気も良いし、お昼寝日和だね。しかも藤倉がいる事は皆知ってるので、誰も来ません。
京 也 適当に昼飯かっこんで、「このまま一日サボっかなー…」ごろっと寝転がる。
G M グラウンドでは健康的な生徒達がサッカーをしてる。近所の教会の工事が相変わらずがんごん煩い位で、他は静か。
史 明 (挙手)はい。出ます。キョーちゃんがうとうとしかかったところで屋上に続くドアをぱーんっ!!
G M 参・上!(笑)
史 明 (くるくると辺りを見回し、寝転がってる京也を見つけ)カサカサカサカサ(こっそり近づいて)頭のすぐ横に正座し
てみる。
京 也 …………。
史 明 …そっと、鼻を抓む(笑)。
京 也 抓まれそうになった瞬間、ずべしゃっ!(起き上がって頭を叩き落す)
史 明 「ざーんねーん♪」(元気)
京 也 「気付くよあれだけ派手にドア開けりゃあ!」(一同笑)「…で、何の用だ? 俺ぁ眠いんだよ、昨日寝てねんだよあ
んま」
史 明 「転校生が来たんだよ」
京 也 「あ? それがどうした」
史 明 「昨日の人だった」
京 也 「はぁ? …誰」
史 明 「ほらあの、ハネてるのハネてるの! ハネてるのが転校生でねー?」
京 也 「あの女が来たのか!?」(←理解)
史 明 「うん、来た。がっつり来た」
京 也 「マジかよ…」(脱力)
史 明 でぇ…どう説明しよう? 矢作式に説明しようとなると、絶対どこか足りないのは解るんだけど(笑)「でね…でね、
こう…ぶわっと」(笑)
京 也 「何!?(笑)悪ぃ、流石に今のは俺も解らんかった」
史 明 「こう、ばーって! ばーって!」
京 也 「何がぁ!!」(一同笑)
G M 解った、皆まで言うな(笑)「そこから先は、私が説明してあげるわ」と高里基子が現れます。普通の上履きなのにカ
ツ、カツ、カツ、と音を立てるのが様になる感じで、真っ直ぐ2人の方に歩いて来るよ。
基 子 「貴方と同じクラスの佐々木苺花さんが、オーヴァードとして覚醒してしまったわ。…これで解るかしら?」
京 也 「…マジか?」
史 明 「うーん…昨日までは何も普通と変わりなかったのにねぇ?」
基 子 「ということは、昨日に何かあったという事でしょうね」
史 明 「だろーね。でも能力は今のとこ解んないね、見てないからなぁ。そっち(UGN)にも今の状態で調べられる方法っ
て無いんだよね?」
基 子 「そうね。能力を使ってもらうか、UGN支部に来てもらうかしないと」
京 也 「今支部潰れてんだろ」
基 子 「ここじゃなくても、支部はいくらでもあるわ」
京 也 「…他の街に連れてこうってのか?」
基 子 「そうね」
史 明 「…あの感じじゃあ、使ってくれるってことは無いだろーねぇ」
京 也 「何でだ?」
史 明 「覚醒した事を解ってないんじゃないかなぁ? 忘れてるのか、思い出せないようにしてるのかは解らないけど、自分
が能力を使えるってことを認識はしてない筈」
京 也 「成程な」
史 明 「で、どういうものなのかも全く解ってない筈。いきなりやったからびっくりしてたじゃないか」(正座したまま、基
子の方は見ていない)「女の子をびっくりさすのは良くないよぅ」
基 子 「私は彼女を最寄のUGNの支部に連れて行くわ。UGNで保護をする。それが一番良い方法だと思うから」
史 明 「保護してどーするの?」
基 子 「彼女の望むようにする。能力を使いたくないのであれば、その事を忘れてもらう。その方法が、UGNにはあるから」
史 明 「…UGNに行くのが、彼女の望みじゃない気もするけどね。俺らはそういうことは、やろうとしても出来ないから。
やれる人がやったらいいんじゃない? それが最善の方法かどうかは、解んないけどね。…やってみるがいいさ(小声)」
G M 黒ッ!!(笑)京也はどうする?
京 也 そうだなぁ…ずーっと黙ってて、矢作が言い終わったら口を開く。「…委員長が望むんなら、やってやれ。ただし――
―あいつが本当に、やりたくねぇこと無理矢理させて利用する気なら、俺はお前らの敵に回る。UGNもFHもクソ食
らえだ」
苺 花 てゆーかもう恋に落ちてる!?(一同爆笑)
京 也 や、今はどっちかって言うと同情に近い。自分も無理矢理覚醒させられた身で、その時の戸惑いとか解ってるから。
史 明 矢作はすっごいいい笑顔で笑ってる(笑)。ニーヨニーヨ。
京 也 で、それだけ言って屋上から去ろうとするけど。
基 子 じゃあその背中に。「貴方だったら、突然オーヴァードとして目覚めて、それから生きる事がどういう事なのか、解ら
ないわけじゃないでしょう?」
京 也 「…解らねぇからそう言ってんだ。答えなんざ、自分で見つけるしかねぇだろ」
史 明 「誰もが同じ考えってわけじゃないからね」
基 子 「そう。誰もが同じじゃないから、彼女が貴方たちと同じぐらい強いとは限らない。彼女の事を思うなら―――」ちょ
っと辛そうに見えるね。「彼女の事を思うなら、関わらせないようにするのが最大に良い事だと思う」
京 也 それには答えずに、屋上から去る。
G M じゃ、ここでシーンは終了〜。
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