Middle03 狸と狼の現場検証





G M じゃあ次は矢作のシーン。といっても京也も当然出るんだけどね。あと、やっぱり苺花は登場不可、ごめんね。前のシ
    ーンで京也が電話を切った後、矢作がやってきて現場で合流しました。勿論、三崎も一緒に。
京 也 三崎いるんだ! 
苺 花 来ちゃった! 
G M だってもう夜中だぜ!? 一人で外出させるなんて三崎が許すわけないだろ!?(一同笑)
史 明 てゆーか、三崎の車で来てるから。
京 也 あ、そーか。
G M 口出しはしないし後ろにいるだけだから心配しないで。
史 明 じったりとね。(笑)
G M ごうごう燃えてたビルの炎も、夜の12時近くなって収まりました。まだ黒い煙はあげてるけどね。そんなビルの前に、
    矢作と京也アーンド三崎がいます。
京 也 で、だ。説明…あー…(悩)「秘書、説明!」
史 明 や、三崎電話の内容聞いてないから。
京 也 あ、駄目か。ちぃっ!(笑)まぁいっか、「さっき霧谷のヤローから電話が来た」
史 明 「うん、来た!」
京 也 「お前もか? 良し、仕事の内容をとっとと説明しろ」
史 明 「えーっと」何だっけな(一同笑)。早くも不安が過ぎる感じ。
京 也 「秘書、秘書ー! 聞いてねーのか秘書ォ!(必死)て言うか、思い出せえええ!」矢作の頭両手で掴んでがっくんが
    っくん(笑)。
三 崎 「おやめ下さい」と割って入ってくるけど。
京 也 「重要そうな用件だったらお前が聞いとけよ!」(笑)
三 崎 「そう申されましても、史明さんにかかってきた電話ですから。プライベートなお話を聞くわけには参りません」
史 明 「んとね、シブチョがいなくなったんだって」
京 也 「そりゃ見りゃ解る」(ビル指差し)
史 明 「あれ見たって解んないじゃないかシブチョがいるかいないかなんて!」
京 也 「どー見たって全滅じゃねーかぁ!!」
史 明 「行方不明なんだっつのー!!」
京 也 アホな喧嘩だ…(笑)
史 明 「一ヶ月前から行方不明らしくてね? で、さっき、6時ぐらい? 霧谷さんの方に、ここのエージェントさんたちが
    『見つけたかも』て連絡入れて、でそれっきりぷっつり。で、シブチョはハヌマーンのピュアブリードなんだって。ん
    で、地味」(一同笑)「あ、三崎三崎さっきのあの紙紙!」とさっき貰った写真をプリントアウトしたのを見せる。
京 也 (写真を見て)「あ、こりゃ本当に地味だ(笑)。珍しくお前の表現が凄く当たってた」
史 明 「間違ってない!」(ガッツポーズ)
京 也 「で、これからどーするよ。…そういや、霧谷の奴が新しいエージェントをよこすとか言ってたけど、そいつはいつ来
    るんだ?」
史 明 「しんない。話聞いてないんだよねー。てゆか、来ないと困んじゃない? 残ってんのイリーガルだ・け・じゃん?(一同笑)
    支部成り立たないっていうのは、いくないいくない」
京 也 「解った。お前の言いたいことは良く解った。だからちょっと黙っとけ」めちっと頭にチョップ。
三 崎 京也のチョップを素早く白刃取り。
京 也 邪魔…!(一同笑)
史 明 あ、そーいえばビルの中には入れそうですか?
G M ビルはね、鎮火済みではあるけど、まだ念の為パトカーも消防車もそれなりに残ってる。どっかから入りたいのなら知
    覚判定。
史 明 やっべー、感覚2(笑)。(ころころ)お、10。(ころっと)20ー!
G M おお、それは気付く。矢作がぐるぐる考えてると、ふっと誰かから見られているような視線を感じた。
史 明 ぴしゃっ(視線を感じた擬音)。振り向きます。
G M 振り向いた? そこ(後ろ)じゃない。
史 明 あぇっ?(笑)そこじゃないとな!? …反対?
G M そこでもない(一同笑)。
史 明 下!?
G M ううんそこでもない。
史 明 上!?
G M ぴんぽん。矢作が後ろ向いて、前向いて、下向いて、上向いた瞬間に…まぁもっと早く見てればちゃんと見えたんだろ
    うけど、ちらっとだけ、燃え尽きたビルの部屋の割れた窓を、すっと何かが横切ったのが見えた。
史 明 ……………気になる。もんのすごい気になる。「キョーちゃんなんかいた! なんかいた! あっち、あれ! あれ!
     中いた! なんかいた!」(ビル指差してじたばた)
京 也 「ビルん中ァ? ちょっと待て、警察の人間じゃねーのか?」
史 明 「……入ってないんじゃない? だってここら辺にうじゃうじゃいるぐらいだし〜、また火ぃ吹いたら困るー、とか言
    ってたしぃ、まだ現場検証なんてしないよぉ」(黒笑)
京 也 黒いなお前(笑)「じゃあ…ちょっと裏回ってみるか?」警備の薄い所を探す。
G M 勿論裏にも警察はいるよ。まぁ表よりは人通りが少ないし警察も少なくて、「やー大変な火事だったみたいだねー」
    「そうだねー」なんて話してる。
京 也 こっそり目ぇ盗んで入ること出来る? 隠密でいい?
G M いいよ、2人ともね(にやり)。
史 明 マージでー!?
京 也 怖いなー(ころころ)、9。
史 明 (ころっと)10、(ころっと)、ブイ(Vサイン)。また20ー!
京 也 すげぇ!!
G M 何だその出目の良さは!?「俺ちょっとコーヒー買ってくるわー」「あー俺も行こうかな、裏なんて誰も通んないだろ
    ーし」と警官達が持ち場を離れます。
史 明 じゃ今のうちにたったらーっと。
京 也 よっしゃ! てゆーか矢作早ッ!!(一同笑)
G M うん、無事にビルの中に入れた。中は焦げ臭くて、勿論エレベーターは使えない。鉄筋だから階段は真っ黒になってる
    けど昇ることは出来る。
京 也 「酷ぇなこりゃ…」火元は解かる? 燃え方が酷い方に行ってみる。後、その人影があったって所に。
G M このビルはねぇ…何階建てにしよっかな、ダイスで決めよう(ころっと)あれっ? …(もっかいころっと)うん、4
    階建て。
苺 花 さっき平屋になった? 
G M うん、平屋になった(一同笑)。1出た。えー、4階建てのビルで、視線を感じたのも4階から。火元も4階っぽいね、
    上がるたびに燃え方が酷くなってる。あ、当然UGN支部も4階にあったから。
史 明 この燃え方について、矢作は何か気付けますか?
G M 精神で振って。
史 明 5Dですから(えばり)。えいや(ころころ)13。
G M さっき京也も気付いてたけど、普通の火事でこれは有り得ないだろっていうぐらいの燃え方。可燃物としてガスが考え
    られるけど、それならもっと派手に爆発する筈。ガラスなんか割れずに融けちゃってる。
史 明 燃えたにしては、温度が高すぎると。
G M そそそ。頭良い、流石ノイマン!
史 明 やった、ノイマンになってる!(笑)「普通のビル火災だったら、窓ガラスが外に割れて野次馬に怪我人が出てもおか
    しくないけど、ほら、ガラスがそのまま融けてなくなっちゃってる。燃えたにしちゃあちょっと温度が高いね」
京 也 「成程な」
史 明 「おかしくない? おかしくない? ねぇキョーちゃんおかしくない?」(一同笑)
京 也 「気色悪いんだよ!! おら4階行くぞ4階!」(ずるずる)
苺 花 (ふと)三崎置いてきたの?
G M 外で見張ってるって事で(笑)。警察が戻ってきたらすぐ矢作に連絡入れられるように。
史 明 で、4階到着?
京 也 その何かがいたって部屋に…一応警戒しながら入る。
G M 入る? そこはね、支部の事務所だった部屋だね。ドアは木製で、もう燃えて無くなっちゃってるから、中を覗く事も
    出来るけど。
史 明 じゃあこれ(ドア)も、火力強すぎておかしいなーと思いつつ、中を覗く。
G M 部屋の中にはひとり、人がいるね。
京 也 む。警戒しつつ、近づいていく。
史 明 何も考えずに寄っていく(笑)。「わー」(てててーっと走っていく)
京 也 お前ね!(笑)「待てぇええええ!!」(ぐわっしーと矢作の後頭部を掴む)
G M じゃあ、人影がふいっと振り返る。君達と同い年ぐらいの女の子だね。割と背は高めで、髪は長くてちょっと癖がある。
    可愛いと言うより、厳しい、という雰囲気かも。
史 明 ぎっ。身長で、ちょっと負けた気になって動きが止まる。
京 也 …警戒しつつ、「何モンだ?」
女の子 「そんなに警戒することはないわ。<双頭の魔狼>に<裁きの雷>で宜しかったかしら?」
史 明 (京也に)「…さっき霧谷さんがゆってた人じゃね?」
京 也 ビンゴか?「あんたもしかして…UGNのエージェントか?」
女の子 「ええ。私は<バタフライ・フェイク>。高里基子と言います。宜しく」と、感情を抑えて話すね。慇懃無礼というか、
    丁寧なんだけど突き放した感じ。
史 明 「オッスオラ矢作」(一同笑)
京 也 (こんっと良い音を立てて矢作の頭をどつく)
基 子 「下が騒がしいと思って見たけれど…まさか貴方達がもうこんなに早く活動してるなんて思わなかったわ」
京 也 「あんたらの一番の大ボスに、直接頼まれたんだよ」
史 明 「電話来た電話来た」
基 子 「霧谷さんが…。…UGNイリーガルに頼むという話は聞いていたけど…そんなに急がなくても良かったのに」(さら
    りと)
京 也 む。
史 明 「はい、質問」(挙手)
基 子 「どうぞ?」
史 明 「ここにはもう誰もいなかったの?」
基 子 「そうね。私が来た時には誰もいなかったわ」
史 明 「ふーん…あともう一個だけ。ここのシブチョどっかにいるか知らない?」
基 子 「…それを調べているところじゃ、無いの?」
史 明 「あ、そーなんだ」
京 也 「お前が聞いたんだろぉがああああ!!」(一同笑)
史 明 「や、だって、だって、もしかしたらここにチラッていないかな〜って思ったんだけど、やっぱ駄目かぁ〜」
京 也 「お前の人生観は甘すぎるんだよぉおおおお!!」(がっこんがっこんと矢作の肩を揺さぶる)
G M そうやってると基子の顔が凄く厳しくなって「遊ぶつもりなら帰ってくれないか?」と口調が変わります。
史 明 「遊んでないヨ。遊んでないヨ」
京 也 「別にそのつもりはねーよ」
基 子 「私は本当はUGNイリーガルなんて使いたくないんだ。出来るなら依頼を断って欲しいぐらいだ」
史 明 「…でも、何でも一人で出来ると思わない方がいいけどね?」(静かな口調)
基 子 「一人でやるつもりはない。本部に連絡して、手伝ってもらう事もあるだろう」
京 也 「…ま、そっちがそのつもりでもこっちにも事情がある。途中で降りるわけにはいかねーな」
史 明 「うん。オレ達も頼まれてることだから。こっちの都合で止めるわけにもいかないし。お世話になってるからねー」
基 子 「…解った」それだけ言うと、基子は君達の間を通って立ち去ろうとする。2人と擦れ違う瞬間、





「後悔しない程度を見計らうことだ」
そう、低い声で呟いた。
基子は歩き去る。京也はそのまま振り向かずに、答を返した。
「…後悔なんざ、とうにいくらでもしてる」
史明は、基子の後姿を見送り、京也と見比べながら、いつも通り笑う。
「後悔する事は、悪い事ってわけじゃないからね」
静かに言われた言葉は、しかしすぐにいつものテンションに戻ってしまった。…しかも、若干親父臭く。
「それはそれで仕方ないさ。先の事なんて解んないんだもん〜。今から後悔する事考えてちゃ、なんも出来ないじゃ〜ん」
いい加減この手の言い回しには慣れている京也は、懸命にもツッコミする労力を省いた。




G M で、これからどうする?
史 明 部屋の様子をちゃんと観察してみますー。
京 也 俺もー。
G M じゃあ知覚で振って。
京 也 (ころころ)7。
史 明 いってきまーす♪(ころころ)26!
G M そうだね、史明が予測した通り、この部屋が火元なのは間違いない。融けた金属の棒とか、椅子の破片とか、融けた窓
    ガラスとかしか残ってない。
京 也 じゃ、この部屋に死体は無いのか?
G M 死体はね、無い(きっぱり)。断言できる。
史 明 人が死んでるか死んでないかもわかんない、と。
京 也 「火が出た時支部に人がいなかった、なんてこたねーよな」
史 明 「こんだけの熱だったら、骨もなんも残んないんじゃない? 今ここを見るだけじゃ、わかんないね」
京 也 「結局手詰まりかよ…」
G M じゃあその辺で、「ぱっぱらぽー、ぺっぺれぽー♪」三崎からだね。
史 明 「矢作でぇす☆」
三 崎 『史明さん、警察が戻ってきそうです。そろそろ撤収した方が宜しいかと』
史 明 「あいよー!」
京 也 「じゃ、とっとと逃げるか」
史 明 「さくっと降りる。てゆーか窓から飛ぶ?」(笑)
京 也 「はい帰るぞー」(ずりずりと史明を引っ張っていく)
史 明 「あ〜〜〜〜〜〜」(一同笑)




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