Ending03 そしてその手は繋がれた
G M 最後は苺花。時間は次の日の昼休み、屋上。京也はもういないね。天気の良い屋上で、隣には基子がいるんだけど。
苺 花 んー、ずっと気になってたことを聞きたい。「ねぇ、高里さん?」
基 子 「何ですか?」
苺 花 「あの日、塾の講習があった日、…炎に飲まれて、蝶を見たの。そのことを、かすかに覚えてる。ひとつは、るりちゃ
んの…、ティターニアの紫色。もう一つは、綺麗な金色。――あの日助けてくれたのは、高里さん?」
基 子 「………私の、コードネームはね?<バタフライ・フェイク>、偽物の蝶。でもね…嘘をつくのは、苦手なの」ちょっ
と笑って、それだけしか答えてくれない。
苺 花 それを見て、笑ってから、「…あのねっ? 『トコちゃん』って呼んでも良い?」って聞く。
基 子 凄い突然の申し出で、そんな風に呼ばれたことないので、「え、えーっと…えぇっと、いや、でも私は、あんまり学校
来れないかもしれないし…えーっと、うーんと…」凄く動揺してるよ。
苺 花 その様子が可愛くって、噴出す。
基 子 「いや、そんなことは別に関係ないんだけど…! 悪いし、良いです!」
苺 花 自分から手を差し出す。「私が、友達になりたいの!」
G M じゃあ、ぎゅっと手を握られて。基子は俯いて、顔が真っ赤になっているのを悟られないようにしながら、「………ぅん」
と小さく頷くね。
苺 花 (ガッツポーズ)フラグ立った!(一同爆笑)
差し出した手は、同じくらいの力でちゃんと握り返された。
何故だか涙がほんの少し滲んできて、天を仰ぐ。
―――欠けてしまった日常はその穴を開けたままで。
―――世界は今までとは全く違う姿を露にしていくのかもしれないけれど。
空は、変わらず青かった。
風は、いつもと同じく優しかった。
明日はきっと、良い天気。
何の躊躇いも無く、そう信じることが出来た。
―――Cross out.