Middle10 結婚行進曲(ブライダル・マーチ)
G M すいません苺花、次京也に行きます。
京 也 「これ(カセットテープ)、矢作のところならデッキあるか」と会社に向かう。「無かったら奴に買わせりゃいいか」
と(笑)。チャリでしゃっこーしゃっこーと。
G M まぁ天気も良いし、すぐに着くね。
京 也 多分、社長の友人って事で顔パスだと思うんで、社長室まで行く。
G M (史明に)どうする? 出たくないんだったら留守にするけど。
史 明 あ、良いですよ出ます。
G M じゃあぴーんぽーん♪
京 也 「おう、邪魔するぜー」(ばたーん)
史 明 「へいらっしゃい。お茶出ないけどいい?」
京 也 「あ、秘書いねーのか」
史 明 「おそと出しちゃった」
京 也 「そっか。丁度いい、お前ん家カセットデッキあるか?」
史 明 「あーうん、あるよ」
G M うん、ン十万円もする複合コンポがどどーんと。
史 明 「うちのコンポのどっかにあった気がする」
京 也 「あー本当だな、ついてるな。…壁かこれ?」
史 明 「これのどこかがカセットのなんだけどさ〜」(うろうろ)
京 也 「(もう見つけた)ここだろ!」(笑)さっきのテープを史明に見せる。「あそこの現場で拾ってきた」
史 明 「アレ? さっき三崎行かせたばっかーりー」(笑)
京 也 「あ、マジ? まぁ手掛かりには間違いねぇだろ」
史 明 「イエー! 聴こう聴こう!」
G M あ、聞く前にケースをぱかっと開けると、中から紙が。
京 也 「お? なんだこりゃ」
史 明 ぴゃっと取って中見てみる。
京 也 オオイ!(笑)
G M それは、楽譜だね。五線譜が書いてある。
京 也 楽譜?
G M タイトルは「Midsummer night dreams.」
京 也 「真夏の夜の夢…」
史 明 読めない。いや、英語がじゃなくて、楽譜が読めない。
京 也 あ、それは俺も読めないかも。
史 明 手に取った楽譜をそっと、脇に置く。で、ぽちっと(カセットの再生ボタンオン)。
G M オーケイ。ずびっ(同時に、携帯の着メロを鳴らす)
たたたたーん♪ たたたたーん♪ たたたたん、たたたたん、たたたたん、たたたたん、たんたーんたーんたたーたーたったっ♪
史明&京也 「アレ?」(笑)
京 也 「…結婚行進曲じゃねえかあああ!!」(一同笑)
G M そう、結婚行進曲。これは2人とも解るね? じゃあ、精神で判定。
京 也 ぬっ(ころころ)8。
史 明 (ころころ)9。
G M うん、まぁ気付くだろう。さっきの「Midsummer night dreams.」日本名は真夏の夜の夢、シェークスピアの喜劇のタイ
トルであることが判る。
史 明 妖精が出てくるヤツ。
京 也 うん、俺も知ってる。
G M あ、そこまで知ってる? じゃあ、2人とも造詣があったんだね。
苺 花 京也も?(笑)
京 也 や、こー見えても家は良い所だから。
G M 人間界で行われる結婚式が、妖精の悪戯で滅茶苦茶になる、って話なんだけど。その原因は何だっただろう?
京 也 あれだろ? 浮気草の露を使って、妖精パックが付き合ってる男と仲たがいさせたから…。
G M うん、その大元の原因は?
京 也 …あっ、解った。妖精王オベロンが、妻ティターニアの浮気に腹を立てて、パックに命令して浮気草の露を持ってこさ
せて…それが失敗したんだ。
G M そう、ティターニアだね。
苺 花 繋がった…?
結婚行進曲は、軽快なメロディーでずっと鳴り続けている。
史 明 消す。ぷちっ。「ティターニアねぇ…」オベロンはカブトムシだったよね?
京 也 うん。「あの女か…? ティターニアっつーのは」
史 明 「? 何だ? 何だそりゃ?」
京 也 「あ、お前に言ってなかったかそーいえば」
史 明 「わんわん」(一同笑)
京 也 じゃあ、UGNのエージェントが襲われた話をする。
史 明 「あ〜、じゃあそれが多分、坂本シブチョを探してた人達だね」
京 也 「だろうな」
史 明 「で間違いなく、そのティターニアっていうのがぁ、襲ったとしてぇ…」もう一回霧谷さんに電話かけていい?
G M いいけど? じゃあ社会の情報/UGN幹部で。いくつになった?
史 明 (ころころ)17。
G M 繋がるな、くそぅ。霧谷だって忙しいのに!『はい、もしもし』
史 明 「矢作で〜す」
霧 谷 『はい、何でしょうか?』
史 明 「あのね、手短に聞くけど、あのシブチョのコードネームって何かな?」
霧 谷 『コードネーム、ですか? 坂本のコードネームは(カタカタカタとキーボードを叩く音)、<コンポーザー>。「作
曲家」という意味ですね』
史 明 「ふーん…もう一つ。<ティターニア>っていうコードネームに、心当たりある?」
霧 谷 『ティターニア…、いえ、そのようなコードネームを持つオーヴァードに心当たりは有りませんが、坂本繋がりであれ
ば』
史 明 「んん?」
霧 谷 『彼のコードネームが<コンポーザー>なのは、彼が元々作曲家であったことから来ているんです。彼はシェークスピ
アが好きで…』
史 明 「それ、今聞いた」
霧 谷 『はっ? 聞いた、とは?』
史 明 「焼け跡にね、一個だけテープが残ってたの。んでそこに「結婚行進曲」と、楽譜が一枚入ってたんだ。「真夏の夜の
夢」っていうタイトルで」
霧 谷 『…シェークスピアの代表的な作品の一つですね。そこに出てくる妖精の女王が、ティターニア。…藤倉君が出会った
蝶のオーヴァードが、<ティターニア>であるのなら…坂本と何か関係があるのかもしれませんね』
史 明 「だと思うんだけど…まだ何もわかんない感じ?」
霧 谷 『そうですね…坂本が、その曲から<ティターニア>を生み出す為に何か特別な力を手に入れたとしたら…<ティター
ニア>の傍には坂本がいて、坂本の傍には<ティターニア>がいるのかもしれません』
史 明 「ん〜…解った。じゃあこっちで探してみます」
霧 谷 『お願いします』
史 明 ぷちっ(通話オフ)。んむ〜…坂本のコードネームがもっと関係あるかなと思ってたんだけど、違ったよ。
京 也 「コンポーザー、ねぇ…。ティターニアって奴の目的はなんだ? 単に、坂本の追っ手を払うだけか?」
史 明 「追っ手を払って、何がしたいんだろ? …でも、ティターニアがいるってことは、オベロンもいるんだろ? いるの
かな? いないのかな?」
京 也 「オベロン……妖精の王…」
史 明 「いるんじゃないかなぁ?」(悩)
京 也 「つってもなぁ…」(悩)
G M よし…京也のシーンだからな。京也、思い出せ。精神だ。
京 也 えー!?(汗)…(ころころ)よっしゃクリット出た!(ころっと)18!!
G M じゃあ京也、(もう一度結婚行進曲をかけて)この曲を聞いて、じわじわと思い出してくることがある。今日昼寝して
たね?
京 也 うん。
G M 煩かったね? 何の音だった?
京 也 教会の、工事の音。(気付いた)…結婚式?
史 明 怪しくね?
京 也 …教会の工事が、何の為に行われてたか、学校の近くだけど判らない?
G M 今やっと思い出せたぐらいだからねぇ。ああ、工事やってたな、ぐらいしか2人は知らないよ。
京 也 うーん…工事がいつ頃始まったかも解らない?
G M 一ヶ月前、だね。
京 也 …繋がる…つーか、重なるな。
史 明 うん。「…行ってみる?」
京 也 「行ってみるか」というわけで、行く。「よし、矢作、バイク貸せ!」
G M 2人で行くのかーい?
史 明 うん、2人で。
京 也 秘書が帰ってきたら一人でぽつーんとなる、と。
G M じゃあそこでシーン終了〜。
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