鏡竜(ジンロン)/“真白き金目”(ましろききんめ)
 
 
見た目は二十代後半の男性、中華風の服に身を包んだ美丈夫。黒髪で瞳の色は金。
「どこでもない場所」に幽閉されている龍族の占い師。
時間や空間を越えて世界を見通す事の出来るその力を利用して、情報屋を営んでいる。
情報を求めるものに対しては惜しみなく扉を開き、客として迎え入れる。
情報料は特に取らず、ただ「世界を見続けること」を其の身に課している。
ただし無類の甘党なので、甘味をお土産に持っていくと大変喜ばれ、サービスしてくれるというのが常連達の通説。
望月市の入り口は、駅前に立つ廃ビルに残っている唯一稼動するエレベーター。
基本的に人当たりが良く、誰にでも分け隔てなく笑顔で接する。
が、龍族に有りがちな高いプライドは健在で、自分や自分の大切なものに攻撃された場合は相手に対し容赦しない。
研究者に捨てられた後の斎を拾い、暫く面倒を見ていた。

「金目(ジンムゥ)」とは伴侶にのみ呼ぶことを許せる渾名のようなもの。
嘗ては竜族の中でかなりの権力を持つ白竜の血筋だったが、遊興で人間界に降りた際、
竜の領土(竜神信仰のある土地を竜達は領土と呼ぶ)であった鞍上村にて五空(イソラ)と出会い、恋に落ちる。
人間を伴侶とする事は保守的な竜族にとって有り得ない禁忌であり、それを犯した鏡竜は「どこでもない空間」に軟禁されてしまう。
世界を見通すことは出来ても、決して出る事の出来ない罰を与えられた。
しかし鏡竜は愛する人と共にその空間に入り込み、同じ時を生きていく今が決して悪くはないので、情報屋を営みつつ悠々自適に過ごしている。
いつか必ず、彼女との別れが来るとしても。