芦屋 悟(あしや さとる)
芦屋美雪の夫であり、故人。享年40歳。
生まれつきそんなに身体が丈夫ではなく、田舎の方で静養していた。
ある日山で迷い、遭難しかけたところを偶然雪妖達の里へ迷い込み、命拾いをする。
その時そこの姫君であった<香久山の白氷姫>こと美雪さんが一目惚れ。
当然一族に反対された為、二人で駆け落ち。穏やかで争いを好まない性質ではあったが、それを決行するぐらいには彼も美雪に惚れている。
その後、紆余曲折を経てアパート「芦屋荘」を設立。人間と魔物が安心して暮らせる場所を目指したが、
今から二十年ほど前に他界。妻の笑顔に見送られてこの世を去った。
墓に残っていたのは正確には魂でなく、意識の残滓。ほんの僅かな未練だったので、ミーヤの術には引っかからなかった。
芦屋荘の住民はここ数年で居ついたものが多いので、悟と顔を合わせたことのある店子はくゆとすずだけ。