Middle02 3人乗りの夜道
 
 
 
 
 
G M 順番なら春姫のシーンなんだけど、いろはに行きます。3人で自転車に乗って「行くよー」と直が声を
    かけます。もう暗くなった夜の畦道を、ちゃかちゃかと進んでいきます。
いろは はーい。なるべく体重かけないように頑張る。ホバリングしてる(笑)。
G M やっぱり畦道で自転車はガタガタ言うけど、八重子は直の背にぺとっとくっついています。畦道を通っ
    て、川に沿って東の方へまっすぐ進んでいきます。何か話すかい? 直も八重子も、話しかけないなら
    何も言わないよ。
いろは とりあえず、送る送らないのあたりで直が凄く心配してたから、敵がいると判断して警戒してる。「今
    のところ、敵の気配はありません」
八重子 「敵ってなんなんですか!」(笑)
いろは はっ、として「やぁこは命を狙われてるのではないのですか?」
G M そう言うか。じゃあ二人とも、一瞬ふっ、と息を呑んだ。いろははそれに気づけます。
八重子 「…冗談でもそういうこと言うの、止めてください!」
 直  「はは、大丈夫。いくら山奥でもこの辺り、熊は出ないから」
いろは 「…熊ですか。出ないのですか」安心したのかがっかりなのか解らない反応を。
八重子 「出て欲しいんですか!? 怖いんですよ、凶暴なんですよ! 森のくまさんとか、プ○さんみたいな
    熊じゃないんですよ!!」
いろは …森の……(一同笑)。「い・ろ・は・たぁぁ〜〜〜ん!」と出てくる熊の着ぐるみを着たお父様(笑)。
春 姫 ある意味猛獣だけど!(笑)
いろは 「…それは、恐ろしいというよりも…少しだけ、苦労をしそうです」着ぐるみだから力の調節が難しく
    て「(どすっ)…はっ、落としてしまいました」
一 同 (爆笑)
いろは 「いつもより、力加減が難しいかと」
八重子 「一体何の話ですかぁー!!」(一同笑)
G M まぁそうやって馬鹿話をしつつ、川を遡っていくと、集まった一本の川と水門に辿り着きます。そんな
    に大きなものじゃないです。石造りの門を左手に見て、その近くにある小さな家まで辿り着きました。
    ここが水杜家です。
いろは うん。
G M で、静かな村だから自転車が止まった音も解ったんだろうね、家の戸が開いて、気難しそうな壮年の男
    性が出てきました。
 男  「帰ったか」
八重子 「今帰りましたー」自転車からぴょんと降ります。
いろは 流石に送り届けた家に敵がいるとは思ってないので(笑)、ぺこりと頭を下げる。
G M 恐らく八重子の父親である男性は、八重子を片腕で軽く抱きよせて、「若さん、苦労かけました」と頭
    を下げる。直も「お気になさらず」と返事をして、そしてその男はいろはの方を訝しげに見てくる。
いろは 「はじめまして、いろはと申します」ぺこり。
八重子 「あっ…村長を訪ねてきた、お客さんです。……と、友達になったんですっ」(赤)
いろは ちょっとほわっとなる。「やぁこの、友達です」
八重子 「だから、やぁこじゃなくて、八重子ですっ!!」
G M それで、厳しい顔をして――警戒していたのかな? 男性が僅かに眉間の皺を緩めて「どうぞ、仲良く
    してやってください」と頭を下げてくる。
いろは 「はい、いろはは友達を守ります」
G M 男の空気が少しだけ穏やかになり、八重子を促して家に戻っていきます。八重子の顔はまだ赤いけど振
    り向いて、「明日、遊びに行きますからっ!」と言って、だーっと走って家に入っちゃいます。
いろは 「はい、是非」
 直  (見送って手を振りながら)「……それじゃ、帰ろうか」
いろは こくり。
G M じゃあ自転車に乗って、このままならまっすぐ帰る事になるけど。
いろは 「………やぁこは、何に命を狙われているのですか?」いろははいつもストレート! 駆け引きはしま
    せん。
G M そうだよなー。どう言おうかな…直なら言うかな。
 直  「………………呪いだよ」
いろは 「のろい…ですか?」よく解らないので、聞き返す。
 直  「信じたくないし、信じちゃいけないことだけど」自転車を漕いで前を向いたまま、独り言みたいに喋
    ってる。
いろは 黙ってそれの意味を汲み取ろうと聞いている。
 直  「下らない、噂に過ぎない話だと、思いたいけど。事実がそれを後押ししている」
いろは 「その噂とは、何なのですか?」
G M じゃあ、そこで自転車を止めよう。困った顔で振りむくね、子供にこんなこと聞かせてもいいのか、っ
    ていう風に。
いろは いろはは至って真剣に、まっすぐ見詰めています。
G M それに何か感じたのか、直は真剣な顔になって言います。
 直  「……水杜の家は、呪われている。女の子が生まれると、十五歳になる前に、死んでしまう」
いろは うん…ちょっと、戸惑うかな。「…それでは、敵は病原体か何かなのですか?」
G M うーん、なるほど。じゃあ、直はぱっと笑顔になります。
 直  「…ごめん! つまらない話しちゃったね。忘れて」と言ってまた自転車を漕ぎ出します。子供に聞か
    せる話じゃないと思ったんでしょう。さっきの話も促されて思わず言っちゃった、って感じです。
いろは うーん…ここで何も無かったように流すのは…「………つまらない話、なのですか?」ちょっと険しめ
    の口調で言う。「いろはは、友達は守るものだと、今まで学びました。友達になった以上、友達を守る
    為に、出来ることを探すのは、いけないことですか?」
G M そっかぁー…どうしようかなぁ、喋っちゃおうかなぁ(笑)。ストレートに言われるとなぁー。
いろは 初っ端から突っ込みすぎた?(笑)だっていろはは駆け引きなんてできないもん!
G M 迷ってる気配が、背中から伝わってくる。言ってしまおうか、言えば楽になる、でも言ってもどうにも
    ならない、っていう葛藤があるんだと思う。そうこうしているうちに村長の家まで辿り着きました。
いろは うん。
G M 裏手に自転車を止めて――直はまだ振り向かない。
 直  「俺に…言えるのは………ひとつだけ。…いろはちゃんに、やぁこちゃんと仲良くして欲しい。それだ
    けだよ。……………そろそろ戻らないと、お父さんが心配するよ?」背中を押してそっと促し、自分は
    自転車を仕舞いに行きます。
いろは うーん、追わずにその背中に「はい、親しくするつもりです。友達ですから」っていう言葉だけ、かけ
    る。
G M 足は止めない。振り向かない。いろはが踵を返しかけた時、「―――ありがとう」と聞こえます。
いろは こちらも振り向かずに、見えていないのにこくり、と頷いておうちに戻ります。
G M ではここでシーン終了ー。
いろは では、直に絆を取るよ。(ころころ)うん、1ゾロが出たよ(一同笑)。いや、でも今の会話だとこれ
    はアリな気がする。敵がいて、迎撃すべきなのに躊躇っているのでじれったい、と思ってるんだけど、
    この感情なんだろう?
 斎  「葛藤」?
G M 「焦燥」?
いろは …普通に「じれったい」でいいや(笑)。
G M 直はー(ころころ)よし、いろはのエゴを絆に出来た。特にやりたい事がないのなら次の日になるけど
    いいかい?
一 同 いいよー。


 
 
 

 
 
⇒Middle03