Middle09 自ずから巻き付けた呪縛
 
 
 
 
 
G M 次、春姫のシーンにしたいけどいいかな? いっちゃんも出る?
 斎  間に合うなら…いや、様子を見て出る。
G M 春姫が村長さんの家に戻って、直も八重子を家に送って戻って来ました。いろはも出て構わないけど。
いろは 八重子の家に行きたいな。このシーンは出ない。
G M 了解しました。桑野さんは勝さんと一緒に来るから、今この家には春姫と直しかいません。
春 姫 森は?
G M ん? あっごめん森もいるわ!(笑)忘れてた! 大分回復したよ!
いろは まだ二日酔い!?(笑)きっと昨日のヤケ酒にも付き合わされたんだ。
G M 直も雨を払いながら戻って来て、自分の部屋に入ります。
春 姫 勝手には入らないから、それに気付いて部屋に向かうよ。襖からにゅっと顔を出す。
 直  「どうぞ?」
春 姫 「たのもー」と言いながら襖をぴしゃーんと開けて入る。ちゃんと閉める。
 直  それじゃ、お座布を勧めるよ。
春 姫 ちゃんと正座するよ、日本人だもの。
G M 直もきちんと膝を揃えて座りながら、迷っているのか悩んでるのか、複雑そうな顔をして、「…何から、
    話そうか」と口を開く。
春 姫 「まず聞きたいのは、前にもこういう風に石が無くなったことがあるのか」
G M ああ、それはちょっと意外そうな顔をして、「いや…要石が無くなったことは、少なくとも俺の知る限
    りでは無い」今までの伝承や記録でも無いね、直が知る限りのことだけど。作られたのが200年と少
    し前、それから無くなったっていう話は無い。
春 姫 あれ、そうなんだ。アテが外れた。「じゃあ…次。この天気の変わり方はおかしいと思う。昨日まで、
    雨の気配なんてしなかったのに、いきなりこの村が孤立するような雨の降り方をしてる。何かあるんじ
    ゃないか?」
 直  「…この村には、もともとこういう急な雨による土砂災害は、昔からあって。川があっても、そんなに
    水捌けのいい土地じゃないんだ。ちゃんとした灌漑が出来るまでは、水害も多かった。それを鎮めるた
    めに、あの要石が出来たっていう伝説もある」
G M 直も暗に、石が無くなったのが雨の原因じゃないかという予感は漠然とだけどあるらしい。
春 姫 「……石を盗んで、利益のある人間はいるのかな」
 直  「それはちょっと…見当もつかないな」
春 姫 うーん、もうはっきり聞こうかな。「―――いろはちゃんから聞いたけど、八重子ちゃんにある呪いっ
    て、いったいなんなのかな」
G M かなり言いにくそうに沈黙を保っていたけど、ひとつ息を吐いて話し始めます。
 直  「……………。今現在、村に残っている限りの記録を確認して、嫌な結論しか出なかった。水杜の家は、
    八代前から、その家に生まれた女の子が、悉く亡くなるか行方不明になっている。十五歳に、なる前に」
春 姫 うん。
 直  思い出話をするように、視線を空に泳がせながら話します。「やぁこちゃんが生まれた時、水杜のおじ
    さんは迷ってた。あの人も自分の妹を、同じように亡くしてたから。七海、っていう名前だったよ」
春 姫 ああ、大森のおばーちゃんが、やぁこちゃんを見てそう呼んでた。
 直  「やぁこちゃんを、手元から離すことも考えたらしい。でも、おばさんが―――奥さんの瑞希さんが、
    『この子は絶対に守ってみせる。もしこの子の命が狙われるのなら、私も水杜の家に入ったんだから、
    私が身代わりになる』そう言ってた。それでおじさんも思い直して、やぁこちゃんを育てることにした
    んだ。やぁこちゃんが無事に十五歳の誕生日を迎えることを、村の誰もが願ってる」
春 姫 「……………」
 直  「おばさんは―――やぁこちゃんが10才の時に、川で溺れて亡くなった。水源を守る水杜家の嫁が川
    に落ちることなんて有り得ない、きっとやぁこちゃんを守るために身代わりになったんだと、村の皆が
    言っていた」
春 姫 その、今までの水杜の家の人達は、どうやって死んだかっていうのは解る?
G M 年齢はまちまち、溺れた人もいるんだけど、それだけじゃない。森で迷ったまま、死体で見つかった人
    もいれば、本当に生死不明で行方知れずになった人もいる。ただ、「水杜の家に生まれた女の子」は十
    五歳になる前に、何らかの理由でいなくなっている。その記録は間違いなく残っています。
春 姫 「……直は今回の、どう思う。やっぱり、呪いとやらが、迎えに来たと思うのか」
 直  膝の上でぐっと爪を立てる。「…そうじゃないと信じたい。信じたいけど…」
春 姫 「じゃあ、なんでお前、やぁこを家に置いてきたんだ」
 直  困ったように笑って「やぁこちゃんが、大丈夫だからって言うんだ。ぼくは大丈夫だから、皆に迷惑な
    んてかけないからって。誕生日は自分の家で迎える、お父さんにも直兄にも、心配かけないって」
春 姫 「でもお前、心配してるじゃないか」
 直  「してるさ!」
春 姫 「じゃあ、行ってやれよ。なんで行ってやらないんだよ」そこは容赦しないぞ。「そこで、お前が一緒
    にいることを、お前は迷惑だなんて思ってないだろう。傍にいてやりたいんじゃないのか?」
 直  「……………」
春 姫 「じゃあなんで、行ってやらないんだよ。行けない理由でも、あるのか?」
G M それまで辛そうな顔をしていたんだけど、ふっと眼を閉じて真剣な顔になる。
 直  「俺はこの鞍上の村を守る跡取りだ。村全てを守る者として、中心から遠ざかるわけにはいかない。―
    ――だから、頼む!」と口調が変わります。
春 姫 んんっ?
 直  畳に手をついて、頭を下げる。「やぁこちゃんを、守ってくれ…! 頼む!!」
春 姫 ………。
 直  「貴方達が、何か…特別な力を持っていることは知っている」
いろは 知ってたんだ!(一同笑)
春 姫 ちょっとええーってなる。顔には出さないけど、あっやべー人が持てないぐらいの荷物持ってたかな、
    とかだらだら考えてる(笑)。
 直  「情けない話だけど、俺は―――」
G M と言いかけた時に、がらがらばたーんと玄関が開く音がして、大声が響く。
照 子 「ちょっと、誰もいないのー!!?」
春 姫 来たー! 部屋から出る前に、直の肩にぺしん、と手を置いて、「その願い、聞いといてやる。お前は
    ここにいて、村を守ってろ。そのお前の願いを聞いて、あたしが八重子を守りに行く」
G M 直はまたざっと膝を直して、深々と礼をします。それで立ち上がって、下に行くよ。
春 姫 「ここには世話になったから、せめてお礼ぐらいしなくっちゃね」と呟く。
G M じゃあ下の方で、「お客が来てるのに何やってんのよ!」という照子の声と、それを往なす直の声が聞
    こえてきます。
春 姫 下に降りてって、「何だ出戻りー」(一同爆笑)
照 子 「なぁんですってえええええ!!!?」
春 姫 「だって出て戻ってきたじゃないかー」意味違う(笑)。
照 子 「私はまだ独身よっ!!」
春 姫 「…いきおくれか?」(爆笑再発)
G M それは、直が噴き出すぞ(笑)。
春 姫 「出戻りじゃないんならいきおくれだな! お前は今日からいきおくれだー!」
照 子 「ちょっと、この失礼な女、何なのよーっ!!」
春 姫 そう騒いでる女の横を通って、直にだけ「行ってくる」って告げて外に出る。八重子のところにいくぞー。
G M OK、じゃあそこでシーン終了春 姫 いっちゃんのエゴを絆に…(ころころ)っ1足りなああああい!(涙)





 
 
 
 
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