Middle08 守る術(すべ)
G M それじゃ、いろはのシーンになります。
いろは うん。
G M 神社から水門へ向かう道すがら、段々雨が激しくなってきました。雨合羽とかは貸して貰えます。蓑と
かじゃないから安心してください(笑)。
いろは 森の用意した、すごく可愛らしいレインコートを着て歩いていきます(笑)。
G M 流れの激しくなってきている川を遡り、水門のところまでやって来ました。七貴さんが水門に登って、
黙々と作業をしています。なるべく川の水量を減らしてるけど、このまま雨が降り続いたらどうなるか
解らないね。
いろは うーん、どう声をかけよう。
G M じゃあこっちが気づこうかな。眼の端に見慣れない色が入ったので振り向き、「…何をやってる」とち
ょっと驚いた顔をします。「危ないぞ、下がれ」と乱暴に言います。
いろは 「ではナナキは危なくないのですか?」きょとん(一同笑)。
七 貴 ちょっと毒気を抜かれるけど、「…これが俺の仕事だ」と川に向き直ります。
いろは 「ナナキが危なくならないように、ここでナナキを見張るのがいろはの仕事です」(きっぱり)
G M エー!!(笑)それは七貴、困るぞ! どうしたらいいのか解らないという顔をしつつ、「………八重
子はどうしてる」って聞いてくる。「あいつの傍に、いてやってくんねぇか」
いろは 「……はい、いろははやぁこを守ります。やぁこが十五歳の誕生日を迎えられない呪い、ということを、
ナオルは言いました」
七 貴 ちょっとびっくりして「……若さんが?」
いろは こくり。「十五歳の誕生日を迎えることが出来たら、という話を、自信が無さそうにやぁこは言いまし
た」
七 貴 その言葉に、辛そうに目を伏せます。「…………そんな訳はねぇ。あいつが―――、八重子を守ったん
だ。そんな筈は、ねぇ」自分に言い聞かせるように、言います。
いろは 「あいつ?」
七 貴 「…八重子の、母親だ」
いろは じっと見て、先を促す。
七 貴 ずっと黙っていたけど、その視線に根負けしたのか…「呪いだ何だと、皆言うが、そんなものがあるわ
けがねぇ。俺は信じねぇ。だが…俺の妹も、同じように死んだ。…それでもあいつは、八重子を守った
んだ。八重子まで、死なせてたまるか」
G M 辛そう、というか、そう信じたいんだろうね。必死になって、我慢している感じがする。
七 貴 「くそっ、雨が強いな」
G M これ以上水門を閉じた状態だと、池の方が溢れてしまうので、少しずつ水を逃がしています。それでも
川もかなりの流れになって来ている。
七 貴 「本当に拙いぞ。お前、もう家に戻れ」手を振って追いたてるけど。
いろは 仕事の邪魔しちゃいけないから、戻りはするんだけど…「呪い、そういった形のないものに関して、い
ろはは何の知識もありません。対応する術を知りません。ですが、約束しました。どんな形のものから
でも、いろははやぁこの敵を殲滅します」それだけ言って、ぺこりと頭を下げて、駆け戻るかな。
G M その後ろ姿を七貴はじっと見るけど、また川と池に向き直る。ここを守ることが、娘を守ることにも繋
がるんだという決意の顔で。ここでシーン終了。
いろは 七貴さんに絆を取ろう。
⇒Middle09