Master ぎんいろのやみ
暗闇の中、男は焼け爛れた手を眺めて、面白くも無さそうに溜息を吐いた。
「…虜囚の竜か。放っておいても、問題はないが」
軽く手を振る。それだけで、死んだ皮膚はばらばらと床に落ち、最早手には傷一つ残っていない。
「だが、あれはそろそろ回収しなければならないな」
闇の中で男は呟く。窓から差し込む光で、銀色の髪が閃いた。
「早く戻れ、アズラフィル。お前の立場を思い出させてやろう」
―――sun sets……, falls in the dark.