Master02 天使は舞い降りた





ガキィイン!!

「がはっ!!」

衝撃に耐え切れず、血色の爪が砕けた。更に勢いを殺せずに、くゆの身体が電灯にぶつかって止まる。

「口ほどにも無いわ、愚かな悪魔め」
「っつー……ここまで弱ってるとはなぁ」

勝利を確信するラミエルに対し、ぼやきつつも余裕を崩さない声音でくゆも立ち上がろうとする。
しかし身体はかなり傷ついており、足元もおぼつかない。その場に両足を投げ出して、座り込んでしまった。

「さらばだ、魔王の仔よ。我らが同胞を魔に堕としたことを悔いるが良い!」

容赦なく、断罪の槍が振りかぶられ―――投げられた!!


ギュオンッ!!


まさしく雷光の如き豪槍の切っ先が自分に向かってくるのを視線に納めつつ―――くゆはどこか諦めたような、やっぱり不機嫌な声で呟いた。

「気づく前に、終わらせたかったのに」


ガギィン!!

必殺の槍が、銀の戦斧で叩き落された。







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