Middle03 そして人形は耳を澄ませる





G M 次はいろはのシーンです。今日は1時間目が自習になり、先生は2時間目に帰ってきました。
先 生 「ごめんね、刹那くんは先生が探すからね、皆授業やろうね?」(へろへろ)見つからなかったらしいです(笑)。
いろは 時間軸的には、春姫公園コロッケ事件の後なんだね?
G M そうです。クラスメートが刹那のことを「あいつなんだろねー」と言いつつ、授業は進んでいきます。永久はま
    じめに授業を受けてるんだけど、たまにいろはの方を向いてにこっと笑ったり、とても嬉しそう。友達が出来た
    ことが嬉しくて仕方ないらしい。ここでいろは、知覚判定お願いします。
いろは たぁっ(ころころ)9。
G M いろはが見る限り、永久は本当に嬉しそうに見える。その筈なのに、何故かその笑顔に陰りが混ざっているよう
    にも感じる。ただ、いろはにはそれが何なのか解らない。細かい感情の機微は解らない。
いろは うん、そうだね。
G M そうしているうちに、授業は終わりました。放課後になります。
永 久 「南さん、いっしょに帰りませんか?」
いろは 「トワの家はどこなのですか?」
永 久 「駅の近くにある、メゾン・ド・フルムーンっていうマンションです」
いろは 「イツキとハルキの家ですね」
永 久 「ハルキさん…? 春姫さんのことを、知ってるんですか?」
いろは 「ハルキは…(黙考中)非常に興味深い対象です」(一同笑)
永 久 「(ちょっと噴出して)確かに、面白い方ですけど…!」



×××



春 姫 「へっくしょい。…ずびずび、いっちゃんまだ帰ってこない…コロッケ五個じゃ足りないよぅ」(一同笑)



×××



いろは 「お父様の家はトワの家より先に到着しますが、その後はどうしますか?」(『いっしょに帰る』の概念を鑑み
    ているらしい)
永 久 「えっ? あっ、はい。南さんの家に着くまで、ごいっしょさせてください」
いろは 「それでは、お父様の家までですね」
永 久 「はいっ」
G M いろはの言い回しはやや不自然だけど、永久は違和感に気づいてないです。そんなことを考え付かないぐらい、
    凄く楽しそうです。とそこで、「ピリリッピリリッピリリッ」と携帯の音が鳴ります。今時小学生でも携帯を持
    ってる時代ですが、このクラスには少ないです。せいぜいお金持ちの子ぐらい。
いろは いろはも持ってるよ?
G M うん、でもいろはのでも他の子のでもない単調な音が鳴り続ける…永久の携帯です。
永 久 「っ!(さっと顔色が変わって)すいませんっ。(鞄から携帯を取り出す)………はい…はい、解りました」ぷ
        つ。
いろは すぐ切っちゃう? 返事ぐらいしか聞こえないのね。
永 久 「すいません、南さん…ちょっと用事が出来てしまったので、先に帰ります」
G M いきなり態度がよそよそしくなり、返事も聞かず早足で教室を出て行ってしまいます。
いろは えーっと…様子が気になるのかな? いや、「今約束をした」のに「先に帰ると言った」のはどういうことか、
    って考えて、理由の説明を求めて後を追いかけたい。
G M オーケイです。永久は呼んでも振り返りません。殆ど走るぐらいの勢いで歩いていきます。いろはもそれを追お
    うとしますが、その時!
いろは その時!?
先 生 「ああっ、南さんちょっと待って〜〜〜!!」という叫びが、背中から聞こえます(笑)。
いろは ぴたっと止まる。どうしよう、追おうか、後ろを無視しようか(笑)。
先 生 「待って、ちょっと待って、職員室の方に、お父さんからお電話が入ってるの〜〜〜!!」
いろは 「お父様が?」優先順位が上なので、追うのを止めて先生に向き直ります。
先 生 「ほらこれ、ちょっと出てくれない?」(電話の子機をいろはに渡す)
春 姫 お父様、いろはに携帯持たせてるのに…!(笑)
G M うん、持たせてるんだけどこっちに来たの(笑)。
いろは 解った。「携帯ではなく、学校に?」首を傾げつつも、「お父様の行動はいつも興味深いですから、この行動に
    も何らかの意図があるのでしょう」と思って(笑)子機を受け取ります。「はい、いろはです」
 森  『いろはたあああああああああああんん!!!』(絶叫)
いろは 子機を耳から遠ざける(笑)。
 森  『どうしたんだいいろはたん! いつもより、帰ってくる時間が五分も遅いから、心配で心配で〜〜!!』(一
    同笑)
G M いつもは帰る前に家に電話をいれておくんだけど、今日は永久と話をしていてうっかり忘れてしまったというこ
    とで(笑)。『どうしたんだいいろはたん、今どこにいるんだいいいい!!』と錯乱して、学校にかけてきたの。
 森  『あのっ、うちのいろはたんはご無事ですかあああ!?』(一同爆笑)。
先 生 「はっ、はい、ご無事です、今代わります!」(笑)
G M となって今に至るわけです。
いろは 「お父様、いろはは『友達』と話をしていました」(ちょっと誇らしげ)
 森  『えっ!! …ああ、そっかぁ…、そうなのかぁ…』(嬉しそう)
いろは 「ですが、お父様からの電話で、取り逃がしました」(一同笑)
 森  『えええええ!? 僕のせいなのかい、ごめんよごめんよいろはたん!! 邪魔しちゃってごめんよ、いろはた
    んのことが心配でー!!(必死)』
いろは 「取り逃がしてしまったので、いろははこれから家に帰ります」
 森  『うん解ったよ、本当にごめんね、早く帰っておいでね?』
いろは 「了解しました」ぷつりと切って、「いろはは電話を終了しました」と子機を先生に返す。
先 生 「うん、ありがとうね。あの…失礼かもしれないけど、南さん…大変ね…?」(一同笑)
いろは 「いろはは特に苦労を感じていませんが」
G M はい、ここで情報収集できますけどどうします? 先生に、あの双子のこととか聞けるけど。
いろは うーんと…放課後になっちゃったんだよね?「セツナは結局、見つかったのですか?」
先 生 「ああ、それがね…他の先生とも協力して探したんだけど見つからなくて…おうちの方に電話したら、『もう帰
    ってきました』って言ってたのよ、おじいさんが。だからちょっとお話して、明日はちゃんと学校に行かせます
    からってことになったわ」
いろは うん。いろはは…先生から情報を仕入れるよりも、直接聞くタイプだと思うしなぁ、「そうですか、了解しまし
    た。それではいろはは帰宅します。さようなら」と帰宅します。
G M はい、それじゃここでシーン終了です〜。
いろは 永久のエゴを絆に変えてみます。お友達になりたい!(ころころ)失敗(笑)。
G M まだ義務感の方が強い感じだね。
いろは そうだね、義務感なあげくに取り逃がしたしね(笑)。




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