Middle06 からくりの糸
G M それでは芦屋荘。シーンプレイヤーは斎になります。美雪さんはびっくりしつつも皆を迎え入れてくれて、いろ
はと森一郎の部屋に移動して、とりあえず二人を布団に寝かせます。
森 「いろはたあああああんん!!? どどどどうしたんだいその怪我はー!! はあああいろはたんがあああああ
ああああ!!(錯乱)」
いろは 「お父様、落ち着いてください」首筋にとすっと手刀。
森 「はぅっ」(気絶)
いろは お父様を抱きかかえて…部屋の壁にテディベア座りをさせる。(一同笑)「ミユキ、お願いします」
G M 美雪さんは「…相変わらず、容赦ないの。全くひとを担ぎ出しおって…」とぶちぶち言いつつも二人の様子を見
てくれます。
美 雪 「こちらの坊(刹那)は、大したことはないの」と唇を窄めてふうっと結晶混じりの冷たい息を吹きかけます。
それで怪我は殆ど治ってしまいました。次に永久の方へ向かうと、「…可哀想に。この身では、辛かったろうに」
G M 美雪さんはそっと腹部に手を当てて、力を送り込みます。そうすると段々永久の呼吸も落ち着いていきました。
そこで刹那も気がついて、横を見て永久が寝ていることに気づいて…本当に、安堵した顔になります。
春 姫 じゃあ刹那に。「…さっきの、蜘蛛っぽいあれ。あれはなんだ、知り合いか?」
刹 那 「あれは…、あれは…」(言葉に詰まる。それ以上は言えない)
春 姫 「…そういや、あれからお前のじいちゃんを見ないな」
刹 那 (びくっ)
春 姫 「あのじいさんはどうしたね」
刹 那 「…知らない」
春 姫 「家族だろう?」
刹 那 「知らないっ! ほんとに、知らないっ…!」
G M 意地張ってるというよりも、本気で怯えてる感じだね。
春 姫 「うん、じゃあ、いい」怯えてるんなら、引く。
刹 那 (ちょっとびっくり)「ぁ…」
いろは 「怯えなくていい、いろはが保障する。ここはそういう場所だから」
刹 那 いろはの顔を見て、少し落ち着くね。ぽつぽつ話し出す。「覚えてる…思い出した。…俺、ブルカっていうとこ
ろで、作られたんだ」
斎 「ブルカ…」
刹 那 「俺を作った奴らは、実験の為だっていってた。Esプロジェクトって言うんだって。詳しくは、わかんないけ
ど」
春 姫 ちらっと、いろはの方を見ます。
いろは 「…いろはの本当の名前は、Es−168プロトタイプ。そのプロジェクトで作成された、プロトタイプです」
刹 那 「えっ……? ………俺の…俺の名前は、Es−1027。完全なメタルボディの、自動人形だ」
G M その言葉で、春姫の他にも、いろはにも警戒を薄れさせたようです。
刹 那 「…ほんとに、昔のことはよく覚えてない…わからないんだ。多分…俺の頭の中を、じい様が、いじっちゃった
から」
春 姫 「…じいさまってのは、アレか」
刹 那 (またびくっとする)
いろは じい様が気になるのか春姫は(笑)。
春 姫 すっごい気になる、あのプルプルシワシワ。
G M やりすぎた!?(笑)
刹 那 「知らない…。…次に気がついたとき、目の前に、永久がいたんだ。そしたら、じい様が、あいつが、俺を、永
久そっくりにしたんだ。お前は永久の、弟になるからって」
一 同 ………。
刹 那 「嬉しかった…。俺、人形なのに、人間になれるって思ったから。あそこ(ブルカ)にいた奴は皆そうだよ。皆、
人間になりたかったんだ。…でも!(声が強くなる)じい様は酷い! 自分がずっと動きたいからって、永久に
ヒトゴロシをさせてるんだ!」
いろは …………うー、かける言葉が…(悩)。
春 姫 いつもの春姫よりちょっと細い目をして、「ふーん…」って言ってる。
斎 …(挙手して)いいかな? 森一郎を、起こす(一同爆笑)。
春 姫 ちょっとかたっぽのほっぺたに落書きとかしてるかも(笑)。ひらがなで「もり」とか。
斎 そんな春姫の後ろに立つ。
春 姫 振り返って、「いっちゃん、森は起きぬぞ」(落書きしながら)
斎 春姫のおでこにびしっ(チョップ)。
春 姫 「あうっ」(笑)
斎 「南さん南さん、起きてください!」(がくがく揺さぶる)
森 「あ、あ、あう、はっ、い、いろはたんは!? いろはたんはあああ!」(復活)
斎 「無事ですから!」(笑)
いろは 「お父様、いろははここにいます」ぎゅっ。(手を握)。
森 「あああいろはたああああん! 良かったあああ〜〜〜〜」ぎゅー。
春 姫 興奮しすぎるなら鼻を抓みます。
斎 「南さん、南さん?」
森 「ん、ああ、なんだい?」(落ち着いた)
斎 「話を聞いてください」
森 「はい」(一同笑)いい子のお返事。
斎 「ブルカの関係者の話です」さっき刹那から聞いたことをかくかくしかじか。
G M じゃあ、森一郎は珍しく凄く難しい顔をするね。「むぅ…」って口をつぐんでしまうのです。Esプロジェクト
に関することは話したがらない、け、ど…。
いろは 聞きこんでいるのを尻目に、「…お父様が知っていることは、ないのですか?」という目でじっと見る。
森 「うん、それはねいろはたん!」(即効)
一 同 (失笑)
森 「Esプロジェクトというのはね、実は僕も詳しくは知らないんだ。僕はあくまで外部の人間で、プロジェクト
の一部を担っただけだから。僕が人形を作ったわけじゃなく、起動実験に立ち会っただけだしね。そこでいろは
たんに出会ったんだよ!! もうこれは運命だと思ったね!?」(テンション上昇)
春 姫 「落ち着け森」鼻を抓む。
森 「ふもももも!」(一同笑)
いろは 凄く強めに握っている手に力を込める。ぎうううう。
森 「あっ、痛い、痛いよいろはたん!」
斎 どうしようもないので(笑)、刹那に自己紹介をしておく。
春 姫 「いっちゃん!」春姫がやると一言で終わる(笑)。
刹 那 驚くけど、ちゃんと人の名前と魔の名前を名乗ります。
斎 「先程の戦いを見ていれば解かると思うが、勿論俺達は人間じゃない。人として生きる為に、魔物絡みのトラブ
ルを解決したりしている」
G M じゃあ、そう話している時に、永久が目を覚まします。
永 久 (横を向いて)「刹那…? …わたし……生きてる、の?」
刹 那 それに気づいて「永久!!」枕元に駆け寄るけど、絶対に触れない。ただ、心配そうに見ているだけ。
G M 永久の方は、大分記憶が混乱している感じです。
永 久 「わたしは、人形…。お祖父様が、ブルカから、盗んできた自動人形………違う。わたし、わたしは……」(苦
しそうにしながら泣き出す)
斎 美雪さんに、「彼女は、本当に…人形、なのか?」と聞いてみる。
美 雪 「(驚いて)何を言うておる? あの娘子は、如何見ても人間じゃ。あの腹痛も、妾の見立ての通りならば、心
因性の『すとれす』というものであろう」
斎 ふむ…。
春 姫 永久の頭を撫でてあげてる。なーでなーで。
永 久 「…覚えてるわ…パパとママが、あの人形に殺されて……違う、殺したのはわたし…? …嫌、わからない、わ
からないぃ!」
G M 混乱が酷くなっているみたいで、泣きじゃくってしまうね。
春 姫 ぎゅっとハグする。乳圧で(笑)。
斎 刹那に、「永久と出会ったのがいつか、覚えているか?」と聞く。
G M 永久の方が心配そうだけど、「…一年ぐらい、前…だよ?」と答えてくれる。
斎 一年前…(黙考)。
春 姫 いっちゃんの方を見る。「いっちゃん、何か聞いてきてるな!? さあ言え今すぐ言え!」
いろは 吐き出せ! 醸し出せ! と(笑)。
春 姫 うん、そう(笑)。「さあムリムリと出すがいい!」
斎 「…この二人(刹那&永久)を、怯えさせないように出来るなら今話してやろう」
春 姫 「なんだ、お前もハグか」ぎゅっと刹那も抱きしめる。右手に刹那左手に永久(笑)。
G M 刹那は抵抗しない。大人しくそこに収まるね。
斎 それじゃあ、今回七尾から受けた仕事を順序立てて解かりやすく説明する。
G M その話を聞くと、やっぱり刹那も永久も見る見るうちに青褪める。永久はがたがた震えだす。
斎 「その『永久機関人形』を捕獲、もしくは破壊するのが今回の仕事、ということになっているが…お前が受けた
くないのなら、それでも構わない」
春 姫 そう言われて受けない春姫じゃないからなー。「いっちゃん、もう受けてるじゃないか」(=だから受ける)
斎 「…そうだな」
G M じゃあ…ここで皆さんに知覚判定をしてもらおうかな。ここで成功するとある事実に気がつきます、ヒントは出
してますが。
いろは (ころころ)10。
斎 (ころころ)7。
春 姫 (ころころ)9!
G M 10が一番高いか…じゃあ、鏡竜からの「永久機関人形」に関する情報を斎から聞いて、いろはには気がつくこ
とがあります。
いろは うん。
G M 心臓を抉る殺害方法は玄人の手によるもので、非常に鮮やかである。対して、先程見た永久の構えは、如何見て
も素人のもの。あれで、人が殺せるわけがない。
いろは 「…永久の力量では人は殺せない。永久では、有り得ないです」きっぱり言う。
G M その言葉に刹那も永久も、「えっ…?」と言います。信じられない、という風に。
いろは 「永久のあの構え、あの技術で、心臓を抉り取るなど出来る筈がありません」
永 久 「ぇっ…だって、わたし………。だって私、お祖父様に言われたもの。殺すために、心臓を手に入れる為に、
『友達』と仲良くなりなさいって。そして、油断させて自分の手で殺しなさいって。………嫌…嫌なの、ほんと
は嫌なのよぉっ…!」
G M ここで、永久はいろはの手をぎゅっと握ります。
永 久 「ほんとは嫌なの、南さんと友達になりたいの、なりたかったのぉ…!」(泣きながら)
春 姫 まだぎゅーっと抱きしめとく。
いろは 「なりたかったの」っていう言葉にきょとっとして、「…先程、『ともだちになる』という約束を交わしました。
もう『ともだち』ではないのですか?」
G M びっくりして、いろはの方を見て…「……ありがとぉ……!」手をぎゅーっと握ったまま、ぼろぼろ泣いちゃい
ます。
いろは うん、まだそういう感情は理解できないけど、それが当然だからと思ってる。
G M 刹那の方も、呆然としてます。「…本当に?」
斎 「いろはは、嘘はつけない。いろはが言うのなら間違いない、君達はやっていない」
G M その言葉に、じわじわと安堵の笑いが出てきて、「…よかった…永久よかったぁあ…!」やっぱり涙は流せない
けど、泣き出します。
春 姫 頭をぽんぽん叩いとく。
森 「…ブルカは世界有数の心魂機関の生産企業だ。研究の理由は、人形を限りなく人間に近づけること。それに関
しては世界一なのは間違いない。でもね、人間の心臓を稼動に使う人形なんて、そんな邪法を使うことは有り得
ない。そんなことをするのは、はぐれの人形師か邪悪な魔法使いだけだ」
斎 「………」
森 「(口調を改めて)僕はね、人形と人間は、手を取り合って成長する鏡のようなものだと思ってる。そんな、ど
ちらかを犠牲にして、ただ生きようと…存在し続けようとすることなんて、あってはならないことだと思うよ。
………いろはたん、危険なことに首を突っ込んじゃ駄目だよ? ねっ? ねっ?」(一同笑)
春 姫 「森は心配しすぎな気がする…」
G M ここで、斎の携帯が鳴ります。鏡竜からです。
斎 ああ、取る。「もしもし」
鏡 竜 「もしもし、斎さんですか」
斎 「ああ」
春 姫 (囁き)「ちがいます…」
斎 (無言で春姫にチョップ)
鏡 竜 「今何か聞こえましたけど、気のせいですよね?」(笑)
斎 「ああ、気のせいだ」(一同笑)
鏡 竜 「頼まれていたこと、お調べしました」
斎 「ああ、どうなった?」
鏡 竜 「斎さんが視野を広げてくれたおかげで、私にも『視る』ことが出来ました。心臓を抉る殺人事件と前後して、
街を動いている人物或いは家族。一人だけ、該当者がいました」
斎 「……」
鏡 竜 「名前は、尾上七之助。はぐれの人形師です」
春 姫 (受話器に顔くっつけてる)「じじいか、じじいだな!?」
斎 (春姫の口をぎゅーっと抓む)「解った、有難う。―――尾上七之助に関する、詳細な情報を」
鏡 竜 「はい。…尾上七之助は30年程前、人形師として大成した人間の魔導師でした。彼は自らの老いという現実を
払拭する為、人形を使って様々な実験を繰り返していました。そしてついに、自らの体を人形にしました」
春 姫 でもあれじじいだったのに…(ぼそ)
G M 若さには興味が無いから。永遠の稼動を望むが故の人形化だから。
鏡 竜 「その実験を続ける為に、彼は一度ブルカ電子工業へ人形の強奪に向かっています。その時に盗まれた人形の型
番は、Es―――」
鏡竜&斎 「「1027」」
斎 「…だな?」
鏡 竜 「(ちょっと驚いて)…もうご存知でしたか」
斎 「ああ」
鏡 竜 「その人形の形状等のデータは残っているんですが、現存する形と一致しません。…後、2年前に七之助が起こ
したと思われる事件の一つ、20代の夫婦が殺された事件の時―――女の子が一人、行方不明になっています。
消息が一切掴めていません。その少女の顔形と、現在尾上七之助の孫娘とされる尾上永久さんの顔形―――が、
ほぼ一致しました。同一人物と見て、間違いないでしょう」
斎 「解った」
鏡 竜 「これは…恐らく、悪趣味な実験としか言いようがなく、何の理由があったのか、私も狂った魔導師の思考など
読みたくありませんが。一人の少女と、一体の人形。その二人の容姿と記憶を改竄し、双子の姉弟を作る。それ
をお互い、人間の子は「自分は人形である」と、人形の子は「自分は人間である」と、思い込ませていたのでは
ないでしょうか。力のある魔導師にとって、人間の記憶を書き換えることは決して難しいことではありません」
斎 うーん。…なんだろうなこいつのブラッド、絞りきれないなあー。「こちらの方でも色々進展があった。黒幕の
正体はほぼ見えた、有難う」
鏡 竜 「尾上七之助の現在の居住は解りますか? …これもある意味、悪趣味だとは思うんですけどね(苦笑)」
斎 「ああ…(苦笑)」
春 姫 「チョー知ってるチョー知ってる! うちの隣!」
斎 「だそうだ」(笑)
鏡 竜 「ああ、春姫さんですか?(笑)ええ…魔術師というものは、基本的に自分の住処に触媒となる魔方陣を作り、
家を構えるものですから、恐らく本拠地もそこでしょう」
斎 「解った」
鏡 竜 「ご武運を、お祈りしています」
斎 「この仕事が終わったら、約束の菓子を持っていこう」
鏡 竜 「恐縮です」
G M 電話は切れます。ここで皆さんにもう一個のSA、「七之助を止める」を渡します。―――これから皆様どうし
ます?
斎 刹那と永久の様子はどう?
G M 永久の方は、まだ体調が本調子じゃないから、散々泣いた後にまた眠っちゃいます。美雪さんがそっと布団をか
けてくれます。刹那の方は元気…というか、唇をきゅっと噛んだまま、何か決意を秘めた目で永久の寝顔をじっ
と見ています。
斎 刹那には知る権利があると思うから、ちゃんと事件の全容を説明する。その上で聞く。「―――一緒に行くか?
…お前が決着をつけたいところだろう?」
刹 那 「(息を呑む)…―――行く。一緒に行く」
斎 「その代わり。ここに永久を置いていくということは、お前は絶対に死んでは帰れない。いいな?」
G M 凄くびっくりする。そういう風に言われるとは思ってなかったから。
刹 那 「…死なないよ! だって俺、永久を守るためにいるんだから!」
春 姫 「それでこそ男だ!」頭ぐりぐり撫でてやる。
刹 那 「うるさいよ!」(笑)
G M はい次、クライマックスに向かいますぞー。シーン切りまーす。
×××
G M 最後の絆チェックじゃ!
春 姫 刹那に! 刹那に絆を!(ころころ)失敗したぁー!!(一同笑)
いろは どうしよう、欄を埋めるためにいっちゃんに取るところなんだけど、と、永久のエゴを絆にしたい…。
斎 別にいいよ? こっちも春姫に取ってないし。
いろは では、永久を絆に!(ころころ)また失敗したよ!!(一同笑)友達になれないまま終わったー!
春 姫 大丈夫! こっちもいろはエゴだから!(笑)
※その後、全員で絆やエゴを固定化。普通はプレイ中使う時にやるものだと思いますが、初プレイということでご容赦を。
⇒Climax